オペーレーション部門の須藤です。

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3ヶ月も前のことですが、「中小が新卒求める意味」という記事が日経新聞に載っていました。その中の興味深い部分をチラリと・・・。
 
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「製造業で働くオトコマエを探せ!」とのコピーで、中小企業の若手社員を撮影する「ゲンバ男子」。大阪産業創造館が始めた企画だが、応募する会社は若手の採用に力を入れる会社が多い。そのうちの一社の社長いわく「以前は即戦力になる経験者ばかり中途採用していたが、技術伝承に危機感を持ったため新卒採用に切り替えた」。
 
すると、新規受注が増え始めた・・・。

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というものです。新卒採用と新規受注。一見関係がなさそうですが、この会社の社長は「お客さんは後継者を育てている企業を見極め、仕事をシフトしている」と分析しています。
思うように業績が伸びない、新規受注も増えない、となると、つい技術力や商品力・営業力・宣伝方法・景気などに原因を求めがちです。そうではなく、若手がいることで「長く付き合える会社」だと思ってもらえ受注も増える・・・なんだか思ってもいない視点で、見方がガラリと変わりました。
 
一から育てる余裕がなかったり、即戦力を求めて中途採用することが多い中小企業ですが、記事に出てくる会社は、もちろん「新卒採用をして終わり」ではなく、事前に就業体験をしてミスマッチを防いだり、早期離職を抑える工夫をしています。
「平均年齢が若ければ良い」「辞めてもまた新しい人を採れば良い」ではなく、しっかり育てる環境があるか、大切にしているか、そういった空気も伝わるのかもしれませんね。
ちなみに「うちの社員を "ゲンバ男子" に載せて」と応募してくるのも社長なら、撮影に行って一番喜ぶのも社長。撮影している横で、その様子を自分のデジカメで撮っているとか(笑)。なんだか微笑ましい光景です。
新卒者から見て魅力的に映る会社は、他企業にとっても「取引したい」と魅力的に映るのでしょうね。
 
ちなみに、その "ゲンバ男子" は、こちらです。
  
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