140210one_percent いよいよ2014年も残すところ僅かになってまいりました。今年も一年”つぶやき”読んで頂きありがとうございました。来年もまたよろしくお願いします。

前々回は、売上が年々少しづつ減少していくと、いつの間にか会社は茹でガエル状態になりますよ、というお話でしたが、今回は”売上に対する1%という割合の重さ”テーマに考えてみたいと思います。

場企業等の色々な指標の中で、どれだけ儲けがあるのか?という指標に、「売上高経常利益率」というのがあります。これは「売上***円で最終的にいくら稼げたのか?」という割合です。それは企業によってまちまちなのですが、大体平均すると基準の割合は5%前後。ということは、1億円の売上で5百万円、10億円で5千万円、100億円の売上で5億円という割合です。

かし、5%という割合をよくよく考えてみると、切磋琢磨で稼いだ売上高が色々な経費に費やされ、最終的に5%しか残らない、という何とも寂しい話です。mouke同じ売上でも経常利益率10%となると利益は倍額。それだけ、売上に対する1%というのは、非常に重い割合となるように思います。

こから考えていくと、売上から何にその利益は消えていくのでしょうか?そのプロセスを見てみると、まずは売上原価。それから、人件費、そしてその他の固定費です。せっかく獲得した売上なのに、そこからどんどん消えていく。取引先から「ちょっとまけてよ!」という言葉に、簡単に値引きをしてしまう。まあ、「これぐらいの経費なら、まあ良いかな」「まあ、忙しいから人は少し多い目に!」なんていう変なノリで経営をしてしまっていると言うことも、多々見受けられます。

それでは、どのようにすると5%の経常利益率が、増加していくのか?これは、現状より付加価値の高い商品を開発するか、それぞれの勘定科目に意識を向け、管理するしかありません。

y-bep1 その現実をあらわすのが「損益計算書」です。色々な商品を扱っていると、原価率はまちまちなのですが、結局合計で見ると毎年同じ原価率っていうことも。また人件費であったり、その他の固定費であったりも同じです。原価率が1%downするだけで、経常利益率は1%上昇します。管理できる固定費の全ての科目を意識をもって、現状より2%減少させると、最終的に2%の経常利益率を上げることが出来ます。

現状の売上1億円で経常利益率が5%とした場合、原価率1%の改善と、固定費2%の改善で経常利益率は5%→8%に改善。金額でいうと5百万円の利益が8百万円と3百万円の増加です。これは売上高が大きくなればなるほど、残る利益金額は大きくなっていきます。

たかが1%されど1%。1%という割合は、経営にとっては非常に重いです。やはり、一生懸命売上を上げる努力をするのですから、それを出来るだけ残していく意識と戦略は、とても重要ですね。一度、現実の決算内容を綿密に確認し、現実に管理可能な経費をたった1%削れないか、という事を一度確認してみてください。大きく結果は変わると思いますね。

やこやこ

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