監査一部門の清岡です。
 

会社の借金の重さは、借入金依存度により量る事ができます。

会社は一体どのくらい借入金に依存しているのでしょうか。

 

借入金には、短期借入金と長期借入金があります。
 

一年以内に返済期限が到来するものが短期借入金で、流動負債に計上されます。

なお、長期借入金であっても、返済日が一年以内になったものも短期借入金に含まれます。
 

一方、長期借入金は、返済期限が一年を超えるもので社債なども含まれ、固定負債に計上されます。


 

これらの有利子負債(会社が利子をつけて返済しなければならい負債)に、

どれだけ依存しているのかを見る指標が「借入金依存度」です。

 

算式 ・・・ 有利子負債÷総資産×100=借入金依存度(%)

※有利子負債=借入金、社債、コマーシャルペーパー

 

一般に、借入金の依存度が高い会社は、金利上昇時において支払利息の負担が増えて

利益の圧迫要因となり、財務面での健全性は低いといえます。

 

借入金依存度は30%以下が健全で、50%を超えると危険水域であると一般的にはいわれています。

 
 

では、どのようにして借入金の依存度を下げるのでしょうか。

 

方法としては、利益を増やして自己資本を増加させるか、手元資金で有利子負債の返済に充てることが

必要となります。(増資も同様の効果が得られます。)

 

ただし、必ずしも有利子負債をゼロにすることが最良とは限りません。

 

事業の積極的な拡大や、将来の成長のために設備投資の資金を調達する場合や、取引先銀行との有効な

関係を保つためにあえて、融資を受ける場合もあります。

 

その時々の状況により指標を活用しなければなりません。

  
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