監査業務二部門の金森です。

みなさんは「全額損金」と聞いて、どのようなことをイメージされますか?決算対策で生命保険の活用を検討されている企業もあるかと思います。経営者が将来に備え、含み資産の形成を考えるのはよくあることで、生命保険もその方法の一つです。

 

今年4月からの生命保険料改定により、各保険会社から新商品が出ているようですが、その中で[障害保障を中心とした全額損金の保険]について見ていきたいと思います。細かい保障内容等は各社さまざまですが、中でも代表的な商品として、加入から10年間等一定期間は病気による死亡保障を抑え、傷害による死亡のみを大きく保障する内容となっているものがあります。もしかしたら、おすすめされたという方もいらっしゃるかもしれません。


 

【 主な特徴 】

・万一のことがあった場合、(傷害)死亡保険金が支払われる
・契約当初一定期間、傷害以外を原因とする死亡保険金を抑制し、保険料を抑える
・簡単な告知で加入可能
・将来退職のときは、解約返戻金を退職慰労金として活用可能
・一時的に資金が必要な場合は、契約者貸付制度が利用可能

 

保険加入後の中途解約で、ある程度の解約返戻金が発生すのが特徴ですが、一定期間経過後は解約返戻金は徐々に下がり、保険期間の終了まで保険契約を継続すると、解約返戻金はなくなります。(掛け捨て)
「全額損金算入」が認められているのはこのためです。(法人税基本通達9-3-5)

 

ここまで全額損金の保険について述べましたが、
加入する前に以下のことについて、もう一度よく考えてみてください。

1.本当に必要な保障か
2.解約返戻金 < 払込保険料
3.払込期間

 

時間の経過とともに企業の状況も変化していきます。
数年後には保険料を支払うと赤字決算になってしまい、当初予定していた解約時期よりも早くなるかもしれません。本来の加入目的も重要ですが、予定外のことも考えながら加入を検討することが大事だと思います。

 

【 参考 】・・・1/2損金計上になる条件

1.保険期間の満了時に被保険者の年齢が70歳を超える
2.被保険者の契約年齢 + 保険期間×2 > 105

1と2の両方に該当する場合は、1/2損金で税務処理になります。
詳細については担当者へお問い合わせください。

  
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