監査業務第一課の牟田口です。
最近テレビを見ていると、亡くなった方の遺品から、現金が出てくるケースが多くなった、と。それも数万円ではなく、数千万単位の束で出てくる。「へぇ~」というわけで、さっそくタンス預金について調べてみました。
 
遺族の方が高齢で遺品整理が出来ない場合や、遠方で行けないとなると、まずは遺品整理会社に頼むことになります。整理会社は、その名の通り家財道具等々、整理して処分してくれます。今まで知らなかったのですが、この業界いたれり尽くせりで、遺品の整理から、仕分けして、捨てるものは処分し、売れるものはオークションや中古屋で換金までしてくれます。こういう商売が成り立つのですね。でこういう業者さんが、タンス預金を見つけてくれるのです。しかも多い時は千万単位で。この場合は遺族もびっくりですね。
 
次にごみからでてくる場合。「ごみから現金」と検索してみてください。続々と記事が出てきます。「レジ袋から1,700万円」とか「カバンから1,000万円」などなど。遺品整理の際に中身を確認せず、ぽいっと捨ててしまったのでしょうね。こうなると誰のものかは分かりません。非常にもったいない話です。もし誰にも見つからなければ、燃やされるのか、埋められてしまうのか。どれぐらいの現金が完全にごみとなってしまうのか、試算することすらできません。
 
これらは全部「タンス預金」。亡くなった本人しか知らないお金が出てきているわけです。まさに「あるところにはある」というわけです。
 
さてタンス預金が、どれぐらいあるかというと、日本国内に43兆円もあるとの試算もあります。とんでもない金額です。金融機関を信用できず、身内も信用できないお金がタンスの中に集まって43兆円。これだけのお金を眠らせといて、将来もしかしたらごみになるかも知れない。課税の対象にもならないかもしれない。やっぱりもったいないですね。
 
最後にタンス預金対策として、私なりに考えたこと。「現金の使用期限を作る」「キャッシュレスを進めること」。これでタンス預金はなくなるかもしれません。いかがでしょうか。

そういえば、我が家には「タンス預金」どころか「タンス」も存在しないなあ。

  
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