6月19日(火)、神戸国際会館 805会議室にて「第二回 相続&遺言セミナー」を開催いたしました。

第一部は弁護士の益満清輝先生の「想いを伝える遺言書をつくってみませんか」、第二部は司法書士・家族信託専門士の池内宏征先生の「家族信託は最強の相続対策~新しい財産の引継ぎ方」との二部構成で行いました。余震の懸念もある中、たくさんの方に受講していただきました。ありがとうございました。


第一部「想いを伝える遺言書」

色々な方の相続にかかわる中で感じるのは、「寄与分を測るのは非常に難しい」ということ。例えば「息子の嫁」など相続人でない人は、そもそも寄与分を主張することができない。主張できる立場の人でも、相続人の間で協議がまとまらなかった場合は、家庭裁判所に申し立てを行うことになる。寄与分を証明する書類も準備しなければならず「そんなつもりでしていた訳ではないのに」と割り切れない思いが・・・。遺言書できちんと書いておけば、そういったことも避けられる。

遺言というのは何度書いても構わない。一番新しい日付のものが有効となるので、「一度書いて終わり」でなく、年に一度気持ちを新たに書いてみるのも良い。その中で、財産の分け方だけを書くのでなく、託す人への想いも一緒に書いてみませんか。「想い」こそが財産、その想いは残された方にしっかり伝わりますよ。

といった内容を、前回とはまた別の たくさんの事例を挙げながらお話してくださいました。


第二部「家族信託は最強の相続対策~新しい財産の引継ぎ方」

「平均寿命」と「健康寿命(日常生活に制限のない期間)」の差は約10年。この10年は介護や支援が必要な期間。もし、この間に認知症などで本人の意思能力が喪失すると、自分の資産であっても処分・管理はできなくなってしまう。

そこで有効なのが家族信託。例えば「父」が「息子」に財産の管理を任せる。全財産を信託する必要はなく、収益用不動産のみを信託したり、自社株を信託し「おためし事業承継」を行うことも可能。きちんと管理しているかは「信託監督人」を置いてチェックすることもできるので、信託する人・される人・家族、皆が安心して利用できます。

といったお話でした。実際に多くの事例を取り扱っておられるだけに、安心して利用できるよう いろいろ柔軟な活用方法を提示していただきました。

 

たいせつな家族が相続で争うのは避けたいもの。託す想いを「遺言」で伝えたり、信頼できる家族に財産を「信託」したり、元気なうちにできる「相続対策」に大きな希望を感じました。「元気だから まだいいや」でなく、「元気だからこそ今」始めてみるのが良いのかもしれません。

 

これからも皆さまのお役に立つセミナーを開催してまいります。
ご意見・ご要望がございましたら、なんなりとお申しつけください。
またのご参加、心よりお待ちしております!
今回はご受講いただき、誠にありがとうございました!!

  
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