今日は顧問先の社長とこれからの資金繰りのあり方等の件で、その会社の取引銀行に来期以降の経営計画書を持って行きました。と言うのも、見ていると毎期毎期資金繰りの中で資金が枯渇し、その足らずを手形貸付という短期融資で補い、その担保不足を積み立てをさせるという、とても原始的なやり方で資金をまわしておりました。資金不足の原因は、根本的には長期借入金の返済額または、徐々に増加してきた積立金の月額積み立て額によるキャッシュアウト額と、それらの支払い原資の額のアンバランスによるものです。

 毎期その事について社長は銀行に相談していたのですが、いつも小手先の変更だけで、やはり社長も銀行から借入が今後出来なくなると!という不安もあったのか、担当者の日頃の良くやってくれているという義理もあったのか、強く踏み込む事もできなかったような感じに見受けられました。それで結局またまた短期資金を調達すると言う話になりました。バランスシートを見ていると、結局銀行さんへ一番利益を持っていかれる(ちょっと言葉悪いかも?)形になっているのかも。

 色々な複雑な要素はあるものの、単純に計算すると、

 長期借入金の返済額 + 定期積立額 > 税引き後利益 + 減価償却額

 と言う計算式になってしまうと、資金不足は発生してしまう。それでまた、短期資金ということで、月々の返済の無い短期の資金をジャンプさせながら、銀行はどんどん手形貸付というのを持ってきます。その担保として、また積立を・・・。手貸の金利は今回から少し上がりますけど・・・、言い訳は”金融庁の指導ですから”

 その悪循環により、銀行は全くリスクのない預金担保による貸付額を拡大し、何もしないでも定期積立金と手形貸付金の利ざやが抜けると言う算段。それを社長がその銀行の支店長に言うと、支店長は”まあ社長さん、うちの支店の給与を払っていると思って、そんな事は考えないで下さい”なんて事まで言う始末。

そこまで聞くと黙って居られません。笑いながら、あなたの会社の為にどんな助けもしますよ!と言いながら、ボディブローをボンボン打たれているのと同じです。都合の悪い話になってくると、”金融庁の指導ですから”・・・。

 それで、今日は徹底的に財務体質改善を目指した銀行との交渉という事で、乗り込んでいきました。

(こっち)まずは定期積立全部ストップ。

(銀行担当者)それはきつい!!半分だけと言うわけにはいきませんか?

(こっち)いやいや全部です。おたくの銀行は、会社の味方でしょ?

(銀行担当者)それはそうですが。それでも何とか、この分だけでも置いといてもらえませんか??!!

(こっち)いいえ、今回は全部です。

(銀行担当者)は~ぁ

(こっち)次に、長期借入金ですが組み換えはできませんか?

(銀行担当者)ではこの借入とこの借入を組み替えしましょう。しかしこれをすると、査定が下がりますので、貸付利率は上げさせてくださいね。金融庁の指導ですから。

(こっち)おたくの銀行は、会社の味方でしょ?査定が下がらず、利率が上がらない組み換えを考えてください。

(銀行担当者)う~ん??それじゃ、これをこうして、こうすると上がりません。

(こっち)できるんじゃないですか。

 銀行にもよるのでしょうが、もう、銀行に何もかもお世話になる時代では無いというか、銀行の企業に対するサービスのあり方が大きく変わってしまったと言う事が、最近ハッキリしてきたように思います。

 ちなみに本日、東京三菱銀行とUFJ銀行が引っ付くというニュースがありました。どこまでいくんでしょうね(笑)言い訳は”金融庁の指導ですから”ですかねぇ?

              やこやこ

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