2008.9.21

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西遊記(上).jpgのサムネール画像

平岩弓枝さんの『西遊記』を読みました。古くは夏目雅子さんや堺正章さんが、そして最近では深津絵里さんや香取慎吾さんが演じた、そう、あの『西遊記』です。

2年前に毎日新聞に掲載していたものの単行本化だそうですが、その面白いこと面白いこと。

ご存知、暴れん坊の石猿・孫悟空、無類の女好きが災いして天界から追放された猪八戒、大切な宝を壊した罪で同じく天界から追放され水怪となっていた沙悟浄が、三蔵法師と出会い天竺を目指す物語ですが、物語の中で三蔵法師の幼少時の悲しい話や、それぞれが天界から追放された時の話が数々の苦難のエピソードとともに描かれています。最初はバラバラだった四人が、徐々に相手を思いやり、非常に強固な師弟関係に変わっていく様子も見逃せません。

西遊記(下).jpgのサムネール画像

また、これでもかと言うくらい行く先々で妖怪に出会うのですが、その妖怪が少し前の話に出てきた妖怪の子供や甥っ子だったりと親族関係があったり、退治された妖怪も、如来様だったか菩薩様だったか(失念しちゃいました)の慈悲で第二の人生を与えられたりで、なかなか深く読ませてくれます。

そうそう、映像とは恐ろしいもので、本を読んで「そうか、三蔵法師って男性だったんだ」なんて当たり前のことを思い出したりもしました・・・。

面白くてついつい一気読みしてしまいましたが、一つ一つの話は比較的短いので、一日一話読んでいっても楽しめますよ。秋の夜長に一冊いかがですか?

  
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