Strawberry001.jpg宣伝文句に偽り無し。表紙をめくった瞬間、私の手はページターナーと化した。一冊の文庫本を何週間もかけてちまちまと読むほど遅読な私が、一気に読破した小説。それが、誉田哲也作「ストロベリーナイト」。

甘いタイトルからは想像もつかないほどバリバリの警察小説。ノンキャリアながらも、27歳にして警部補になった警視庁捜査一課の姫川玲子が、同僚刑事たちと衝突し、時には協力し合いながら、連続殺人事件と、事件の鍵となる「ストロベリーナイト」の謎に迫っていく・・・。

行間から滲み出る現場の空気。同僚たちとの確執。腐臭が漂ってきそうなほどリアルな事件現場の描写。犯人らしき人物の視点で綴られる凄惨な殺傷シーンは正視(正読?)に堪えかねる。それでもなおページをめくる手が止まらない。イメージが目の前にどんどん広がり、あまりの臨場感に、いつしか物語の世界にどっぷりと浸っている。読み出したが最後、続きが読みたくて読みたくてたまらんのですわ。あやうく電車を乗り過ごしそうになりながら、それでもなお降り立ったホームを二宮尊徳状態で改札口へ向かう私。こんなに夢中になった小説はいつ以来のことか。書店で見かけたら、是非、手にして下さい。そしてそのままレジへ直行して下さい。面白さは保証します。

あ、でも、痛いのが嫌いとか(好きな人はいないでしょうが)、血を見るのが苦手とか、先端恐怖症の人などは要注意。読むなら体調万全の状態で臨むことをオススメします。

  
コメント

One thought on ““イッキ読み必至”の宣伝文句に誘われて、手にした「ストロベリーナイト」

  • たまちゃん より:

    そんなに面白いんですか~?
    すごく気になります。
    そこまでおっしゃるなら、是非読まないと…。
    最近、読みたい本がいっぱいで困ります“r(^^;)

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