skull_002.jpg「うちの旦那がNHKのアニソンのど自慢予選に出場します」

その朗報を受けたのは、G.W.一週間前。NHKでアニソン? しかも、のど自慢。そして我らが友人F氏が出場する。これは行かんわけにはいかんやろう、と、取るものもとりあえず、G.W.真っ只中のNHK大阪ホールへ。

応援に駆けつけた私たちを出迎えたのは、先の朗報の送り主、F氏の嫁・Mさん。

「ほんま、来てくれてありがとう。ほな、これに着替えて」

手渡されたのは、胸に海賊旗スカルマークがあしらわれた黒のTシャツ。本日、F氏が選曲した「キャプテンハーロック」に合わせて誂えられたもの。これを着用し、舞台上のF氏を応援するという趣向だ。残念ながらLとXLサイズしか作られていなかったため、これは、男子のみの着用となってしまった。即席アラフォー男子スカル応援小隊の誕生である。女性陣は、スカル応援小隊の後方に陣取り、F氏へのエールの横断幕を掲げる。

予選出場者は151組。応募総数1700通あまりの中から、厳選なる審査の結果選ばれた人たちだ。その中から本選に出場できるのは15組。その狭き門をくぐり抜けるべく、出場者の人たちは、並々ならぬ努力をしてきたに違いない。その熱意が会場に異様な空気を漂わせていた。コスプレをしている人が多いのも、アニソンのど自慢ならではの光景か。客席前方に控えているのはスーパーサイア人。私たちの前方には全身緑色の赤羽男。あれは・・・デビルマンだ。そして、アニメで唄モノといえば「マクロス」シリーズ。その最新作「マクロスF」から、シェリル・ノームとランカ・リーが。この銀河歌姫コンビは、やはり人気が高い。同じ曲で5組がエントリーしていた。

我らがF氏の唄う「キャプテンハーロック」も、3組がエントリーしていた。順番が近づくにつれ、応援小隊の面々にも緊張感が高まっていく。まるで、自分が出場しているかのような錯覚を起こす。普段は堂々としているF氏もいつになく緊張しているみたいだ。口元は笑っているが、目が笑っていない。大丈夫か! しかし、そんな心配は杞憂に終わった。唄い始めた彼の元に、光が降りてきた。私たちは立ち上がり、そして、拍手と声援を送る。それに応えるかのように、朗々と謳いあげるF氏。いつになく生き生きとした唄いっぷりだった。

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結果は・・・残念ながら、予選敗退。本選への狭き門は、我々が想像していたよりも狭かった。確かに、他の出演者も、並々ならぬ実力の持ち主ばかり。しかし、審査の対象は歌唱力だけではないようだった。パフォーマンスはもちろん、その人となり、生き様、唄への思い入れなど、あらゆる要素が審査の対象になっているような感を受ける。それが、NHKのど自慢の趣旨なのでしょう。でも、評価の基準がどうであれ、これだけは確実に言える。

友よ、あなたの歌声は素晴らしかった。 

※写真は、唄い終えたF氏とアラフォー男子スカル応援小隊(勝手に命名)

  
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