気がつけば・・・２００９年７の月。

気がつけば・・・今年一番観たかった映画たちが、もうＤＶＤになっている。

そして･･･。

久々に寄り道したジュンク堂書店。私の好きな「怪談本」のコーナーは、韓流本に占拠されていた。「どこ行ったんや！」迷子の子供を捜す親の心境で、本屋中を探しまくる。遠く離れた幻想文学のコーナーの片隅で、ひっそりと佇む「怪談本」たちを見つけて安堵する。彼らとは、これから暑い夏を一緒に過ごさねばならないのだから。

遠く東の都では、「１／１ガンダム立像」が立った。放送開始から３０年の時を経て、ついに、実物大 の機動戦士が完成した。一度はこの眼で確かめたい。と思う反面、「東の都までの長い時間とコストをかけてまで見に行く勇気が、あなたにはあるのですか」と、もうひとりの私が耳元で囁く。それなら、いっそのこと１／１４４スケールハイグレード３０周年記念モデルで我慢するのだ。発売日当日。早速手に入れたＨＧ機動戦士ガンダムを、週末の半日をつぶして組み立てる。素組みの状態から、ほんの少し手を加えただけでこの完成度。んんっ、さすがはバンダイのプラモデル。と感心しながら、テーブルの上で、これの１４４個分の実物を想像してみる。

気がつけば・・・７月も半ば過ぎ。

ノストラダムスのカタストロフィー予言から１０年の歳月が流れた。Jホラー史上最恐の「呪怨」シリーズも、最初のビデオ版がこの世に出てから１０年が経つ。最近、私が一番ハマっているアーティストの「嵐」も、今年でデビュー１０周年を迎えた。そして、ガンダム。四半世紀を越え、３０年もの長きにわたって多くのファンに支え続けられてきたそのアニメは、きっとこの先も、時を越え世代を超えて受け継がれて行くに違いない。

あらゆるモノの消費サイクルが短くなりゆく中、何十年もの長きにわたり続いていくモノが、この先どれだけ出てくるのかはわからない。そんな、消費短命の時代に、私のお気に入りの彼らの記念すべき節目の年に立ち会える喜びは、なにものにも変え難い。

気がつけば・・・２００９年７の月・・・が終わろうとしている。

しかし、夏はこれからが本番。そして、私のお気に入りの彼らの夏もこれからが本番。今年も、暑い、いや、「熱い夏」になりそうな気がする。

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