尾張名古屋ういろう篇 祝・生誕30周年「ガンダムＴＨＥ ＦＩＲＳＴ～未来創造の世紀へ～」

東に１／１ガンダムが立てば、西には１／１シャアザクヘッドが出現!!

尾張の国ポートメッセなごやで開かれた「ガンダム生誕30周年祭」には、多くのガンダムファンが祝福に訪れていた。会場でしか手に入らない限定グッズを求める長蛇の列は三時間待ち。欲しいのはやまやまだが、さすがに三時間も並ぶのはちょっと・・・。そこまでして欲しいものかどうか、しばし葛藤の末、グッズ購入は後まわしにする。

メインゾーンの展示にも、たくさんの人だかりができていた。目当てのものを探す私。視線のその先に見えた、紅い大きなアンテナ。他の展示物よりも３倍も多い、あの人だかりは･･･赤い彗星のシャア。ベストショットを捉えんとする私の足は浮き足立つ。わずかに空いた隙間から、人の波をかいくぐり、ようやくたどりついたその先に鎮座するのは実物大シャア専用ザクヘッド。

「で、でけえぇぇ～っ！」

ピンクのモノアイが、私を睨みつける。その瞬間をカメラで捉える。しかし、興奮して近づき過ぎたせいで、隊長機の証であるアンテナが見切れてしまった。撮り直そうにも、後ろからはどんどん人が押し寄せる。

「認めたくないものだな・・・興奮しすぎたゆえの過ちというものを」

全体ショットは一旦諦めて、その場を離れる。

頭だけとはいえ、そのリアリティには説得力がある。もしも、こんな奴が自分たちの住む街に攻めてきたら・・・市街地を闊歩する巨大なその姿をイメージしてみる。そう、これはロボットである以前に兵器なのだ。戦争の道具としてのモビルスーツ。ピンクの目に睨まれた時、背筋に悪寒が走ったのも、このリアリティの成せる業なのだろうか。こんな兵器が実戦配備される日が来た時、私たちは生きのびる事ができるだろうか。

次回、尾張名古屋ういろう篇Part2へ続く。