監査一部門の加藤です。

「映画館で映画をたくさん観よう」

毎年そう決意するものの、いっこうに鑑賞本数が伸びない。
今年も半年が経ち、はたしてどれだけ映画館に足を運んだか数えてみたところ、鑑賞本数は16本。そのうち一本は昨年公開の「007/スカイフォール」で、あまりにも面白かったので年明け早々にリピート鑑賞したものだ。昨年よりも少し増えたとはいえ、リピート鑑賞分も含めての16本なので明らかに少ない。まあ、忙しい合間を縫って観にいけただけでもありがたいと思うべきか。

さて、上半期の締めとして、観た作品16本のベストを選んでしまおうと勝手に考えたのですが、ベスト10を選ぶにはあまりにも少ないので5本に絞りました。
僕の独断と偏見で選び抜かれた、2013年上半期ベスト5作品は・・・

 

 

第5位「ホーリー・モータース」

寡作の映像作家、レオス・カラックス監督13年ぶりの新作。

聖なる動作機関?なんじゃそりゃ? なタイトル ですが、役者の肉体の動きをフィルムに焼き付ける、という作業に徹した奇妙な作品。

美しいパリの風景と、主役のドニ・ラヴァンのエネルギッシュな演技のみで綴られる、名も無き人々の人生の断片。

 

 

第4位「ゼロ・ダーク・サーティ」

自らも命の危険にさらされながらも、ビン・ラディンの行方を追い続けた一人の女性・マヤ。
CIAの情報分析官の彼女が、いかにしてビン・ラディンを追い詰めていったのか。関係者の証言をもとに構築された真実の物語。

周囲の反対や非難を押し切り、自分の信じた道を行く。彼女の使命感を超えた“執念”が、スクリーンの向こうから沸々と伝わってきました。

 

 

第3位「LOOPER ルーパー」

三十年先の未来を知る自分と対峙した時、今の自分はどんな選択をするのだろうか。

未来からやって来た自分と若き日の自分が、同時間軸に存在して対峙するという、タイムトラベルものの掟破りの作品。

主役のジョゼフ・ゴードン=レヴィットが男前。彼が悲劇を繰り返さないために選んだ道は・・・。ラストはしんみりとさせる、泣けるSF映画。

 

 

第2位「007/スカイフォール」

 自らの命を賭しても、護らなければならない女がいる。

最愛の女、ヴェスパーを失ってもなお、涙一つ見せず非情なスパイの世界に生きてきたジェームズ・ボンドが、また、愛すべき女のために世界を駆け巡ります。

エスピオナージュとラヴ・ストーリー。いろんな愛のカタチが描かれた“泣ける”ボンド映画。

 

 

第1位「きっと、うまくいく」

 笑いました。泣きました。これはもう、今年度ベスト1! と言ってしまっても過言ではない傑作です!

インド映画史上最高の興業収入を記録したという本作。実は本国での公開は2009年なんですね。

4年も経っていながらも、こういう傑作に巡り会えるなんて、感謝しなければなりません。
ベスト1たる理由? それは・・・。

 

学歴社会。競争社会。

 人は、脳みそを圧迫され過ぎると、自ら死を選んでしまうものなのでしょうか。やりたい仕事に就けず、なりたい自分にもなれない。若者の自殺は、インドでも深刻な問題のようです。

 そんな重い題材を、明るくシニカルに笑い飛ばす作品。

 未来のエンジニアを目指す三人の大学生が巻き起こすハチャメチャ学園騒動と、その10年後の姿を描く青春ストーリー。お話は至ってシンプルですが、やはり、お楽しみは、お約束のミュージカルシーン。突然歌い踊り出す主人公たちが、幸せや喜びを具現する。その、きらびやかな演出はハリウッド顔負けのクオリティ。惑わされるかのように観入っていると、まるで極楽浄土にいるかのような心地良さを感じます。

 そんな華やかなシーンとは対照的に描かれる“死”。さっきまで笑っていたのに、突如、やって来る死の場面。正の感情が、悲しみや、憎しみ、怒りといった負の感情へと振れていきます。

 自殺という重いテーマに踏み込みながらも、決して重くなりずぎず、押し付けがましくもない。それでも、ほんの少し考えてみたくなる。

 笑いと悲しみ。愛と憎しみ。生と死。

 対極にあるのではなく、これらはすべて生の延長線上に存在するものである。そして、その先には必ず再生がある。

 象徴的に描かれる“誕生”のシーン。再び生まれることによって、登場人物たちも観客も、最後はみんな救われる。

 エンターティメントに徹しながらも、こういう死生観みたいなものが根底に流れていて、これも、また、インド映画のお約束なんでしょうか。

 楽しいばかりが人生じゃない。生きているからこそ、辛いこともある。

 でも、そんな時は、この言葉を唱えてみましょう。

 Aal izz well!(うまーくいーく!)

 笑えて、泣けて、頭ん中もスッキリして。最高に幸せな170分間。

今回ご紹介した「きっと、うまくいく」ですが、残念ながら、現在、ほとんどの劇場で公開が終了していますが、8月24日からは、塚口サンサン劇場でも上映される予定です。

これは、絶対、スクリーンで観てほしい作品ですので、この機会に是非、お見逃しなく!

  
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