まあ恐ろしげなタイトルですこと。総会屋と銀行をテーマにした経済小説です。かの「ノーパンしゃぶしゃぶ」もでてきます。取材力がすごくて、とても多くの情報が、きちんと整理されて小説の場面にしてあるので、作者はとても頭のいい人なのでしょうね(あたりまえか)。大手銀行のトップの尻拭いに、切れ者の銀行マンが奔走するストーリーです。
しかし、どうも小説としては面白くありませんね。僕の頭が悪くて、話がわからないのかもしれませんが、それよりも、登場人物たちが生きているという気がしないのです。状況や、風景の描写がまったくないので、ニュースの画面のかなで話が展開しているといった感じですね。たとえば、以下の台詞のやりとり、

「前横浜支店長は、きみになにか言ってきたのか」
「いや。うんでもすんでもない」
「よく言えば泰然自若としてるってわけだ。サラリーマン根性とも言えるけれど、その態度は立派じゃないか。きみは驚天動地の大事件みたいに言うけど、たいした問題じゃないよ」

こんな会話、やっぱり不自然です。「うんでもすんでもない」って、あんた。

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