テント村に泊り込んでいたボランティアの仕事。それは主に炊き出しをしながら、村の雑用を手伝うことだった。毎日やることは変わるのだが、スケジュールとしては大体以下のようになる。

朝6時に起床。ドラム缶とカマドに火をおこす。七輪にも火をいれて、お湯を沸かしておく。
これらの火は絶やさないように注意が必要になる。また、配給されてくるパンと牛乳を、食堂の前に並べておく。
7時半ごろから、遅く起きてきた者と一緒に、ボランティアで朝食。前日の洗い物などを片付け、ゴミをだす。
朝9時、女の子達は昼食の準備をはじめる。
昼12時、昼食を配る。
1時、ボランティアの昼食。このあと、荷物運びや薪割り、掃除などの雑用をこなす。疲れている者は昼寝する。
昼4時ごろ、夕食の仕度がはじまる。
夕方6時、夕食を配る。
7時、ボランティア夕飯。
夜8時、ミーティング、後片付け。
夜10時、住民の自警団が、夜回りにでかける。
夜12時、火を消して、就寝。

女の子たちは朝から晩までの、ほとんどを食事づくりに費やしていた。
市役所から避難所用に配給される食糧は、契約している弁当会社が持ってくる。朝はひとりあたりパン1枚と牛乳1本、昼はおにぎりが2つ、夜はおにぎり2つとおかず1品にサラダ、インスタント味噌汁といった具合である。

もちろんそれでは足りないので、いろいろな人たちが差し入れしてくれた材料を使って、汁物などのおかずを作るのである。いつもだいたい100人分くらいである。
トン汁やカレーなど、温かいものが喜ばれた。毎回、大きなカマと鍋を3つ使って煮込む。差し入れを使うので、ありあわせの材料になるが、ボリュームがあるのでおいしいものができた。特にカレーは大人気だった。
男の仕事はというと、料理用に使う水をポリタンクに汲んできたり、火おこし用の薪を割ったりする。荷物運びなどの力仕事が中心になるが、たまに雨降りの対策で地面に溝を掘ったりテントを補強したり、頭を使う仕事もあった。
昼の12時と夕方の6時に、公園のスピーカーを使って、外にいる人たちにも、食事ができたことを伝える。
夕方の7時くらいまで、続々と人が集まってくる。そして食事を盛り付け、配給する。その残ったものに、ボランティアがありつける。
はじめのうちは残りがなかったので、自分でもってきたものを食べたりもしていた。

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