「オルゴール」伊集院静「伊集院ワールドの傑作ばかりを集めた」短編集だそうですが、ぜんぜんだめ。
これはあかんです、駄作。好きな作家のひとりだったのですが、がっかりです。
最初の短編「オルゴール」は非常に好感が持てて、泣いちゃったりしたのですが、そのあとはなんじゃこりゃ。大体、物語の設定と構成が、めちゃめちゃうそ臭くて、全然感情移入できないし、うそだとしてもおもしろくもなんともない。

しかも文章もへたくそ。
この作者の繊細な文体、悲しみを引き受けて一生懸命生きていく登場人物たちはどこに行ったのでしょう。
まあ、見てやってください。ある短編のラスト。

「ねえ、どうなったの?」
「引き分け再試合さ。明日も由莉は来るかい?」
(略)
――プロポーズも再試合にしなくちゃいけないかな・・・。

きー!虫唾がはしるとは、このことだあ!
こんなんばっかり!きぃー!きー!
読むだけ時間の無駄です。あー損した。

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