監査部門第一課の清岡です。

会社の活力(固定費)の源を示している『限界利益』。
限界利益は、以下の算式で求められます。

 限界利益 = 売上 - 変動費

 
業種によっては、簡便な方法として「限界利益 ≒ 売上総利益」と考えても結構です。
製造業に関しては、製造原価計算書をもとに限界利益を計算する方がいいでしょう。
 

 限界利益 = 固定費 + 利益

 

この算式からみると、固定費は「会社を維持するための費用」であると言えます。
また、言い方をかえれば固定費は「限界利益を生み出すための源」になるものです。

※ ポイント

限界利益が、固定費を上回れば利益がでる
すなわち、固定費の回収こそが採算のポイントとなる

 

【 限界利益のアップ 】

固定費をいかに効率よく運用して、限界利益を大きくするかが会社の存続のカギとなります。

売上高を拡大することも大事ですが、限界利益を増やすことに努力を傾ける必要があるのです。

一個あたりの限界利益がわずかでも、数量が増えれば限界利益の総額も大きくなります。

 

この限界利益を活用して指標を見てみましょう。(簡便的に記載します)
 
限界利益を人数(従業員数)で割れば、「1人当たりの限界利益」となり、これを労働生産性といいます。

 

 労働生産性 = 限界利益 ÷ 従業員数

 

これは「労働の効率性を計る尺度」であり、労働生産性が高い場合は、投入された労働力が効率的に利用されている と言えます。
 
また、限界利益を総資本で割ったものが「資本生産性」となり、会社の生産効率をみる基本指標です。

 

 資本生産性 = 限界利益 ÷ 総資本

 

これは、投下資本によってどれだけの限界利益を生み出せたか をみることができ、資本生産性で50%以上が望ましいとされています。

 

一度、ご自分の会社に当てはめてみられてはいかがでしょうか。

  
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