監査業務第一課の清岡です。

先日、ある方からこんな相談がありました。
相談というのは「オレンジのフレッシュジュースのお店を始めたい」というものでした。理由を聞けば、オレンジの仕入値(1kgで200円)も安く、立地も観光地で人通りが多く、そして何より周りにジュース屋が無い!コレは絶対に儲かるとの話でした。

 

「どう思いますか?」の質問に
それでは何を根拠に儲かると思ったのか、幾つか質問をしてみました。

 

売価は幾らなんですか?
「うーん…」

1日に何杯売る予定ですか?
「うーん…」

原価は幾らなんですか?
(1kgで何杯のジュースが作れるんですか?)
「うーん…」

 

そこをしっかり押さえておかないと絶対に破綻しますよ。と、回答しておきました。

 

儲かる(利益を出す)ためには、固定費を超える粗利(売上総利益)が必要です。
そう言われても、どの様に計算すればいいのか分からないかも知れません。

 

まずは、仮説を立てみましょう
 
オレンジ500gで1杯のフレッシュジュースが作れるとした場合

1kgで2杯(200円÷2杯=1杯あたり100円
これが原価になります。
 
1杯を300円で売り、1日平均200杯を販売予定。
これが売上となります。

 

これで粗利を計算してみると

1ヶ月の粗利は

(300円-100円)× 200杯 × 25日 = 100万円

(売価-原価)× 1日平均販売数 × 1ヶ月の稼働日数

 

固定費(家賃、光熱費、人件費、その他費用)が60万円 と仮定

100万円 - 60万円 = 40万円  ← 利益

 

これなら十分利益も出ますね!!という話になります。

最低でも、これくらいの回答は頂きたいものです。
何故、最低でもといいますと、この状態ではあくまで仮説の段階だからです。

 

 

本当に300円で販売可能なのか?
1日平均200杯も売れるほどのニーズが有るのか?
そもそも、他の人がやらない理由が有るのでは?

など、根拠を示して仮設の肉付けをしていき、
見通しを現実に寄せていきます。

 

根拠が示せて初めて、絵に描いた餅が本物になるのです。
当事務所では、仮説を真実味のある数字に近づけるお手伝いをさせて頂きます。

  
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