監査業務担当の清岡です。

今回は、個人事業主の方に読んでいただきたい内容です。

個人事業をされている方は、貸借対照表で「元入金」という項目を見たことがあると思います。

そもそも元入金とは何なのでしょうか。
簡単にいうと法人の「資本金」になります。
法人の資本金と違うのは毎年金額がかわります。
(純資産の部に近いかもしれません)
 
それでは早速ですが元入金の計算方法を見てみましょう。

《 算式 》
今期の元入金+所得+事業主借-事業主貸=翌期の元入金
 事業主借 = 事業用の資金を個人に借りること
 事業主貸 = 事業用の資金を個人に貸すこと(個人の生活費に使用する)
 所得   = 青色申告特別控除前の所得金額

上記を踏まえて、ご自身の決算書を見て下さい。
元入金は幾らになっていますか?

プラスの方は、あまり気にならないと思いますが、マイナスの方は少し心配になるのではないでしょうか。場合によれば、法人でいうところの債務超過に該当します。
ただし、原因が分かっていれば心配の必要はありません。
 

元入金がマイナスになる原因はどの様な場合があるでしょうか。

・ 所得がマイナス(赤字であった)
・ 所得のプラス以上の金額を生活費へ使用した

① 今期の元入金   100万円
② 所得金額(黒字) 200万円
③ 事業主貸     400万円
④ 翌期の元入金  △100万円(①+②-③=④)

先に述べた計算方法でいうと、利益以上に生活費としてお金を持ち出したので元入金がマイナスになっているだけです。この場合は、翌期に所得金額を大きく出すか、個人から事業へ貸付ける(事業主借)ことで解消もされます。

やはり、プラスの方が健全な経営がされていると外部からは見られます。
そういった目で、もう一度ご自身の決算書を確認してみましょう。

  
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