オペレーション部門の山本です。
最近、テレビでお遍路さんの特集をよく目にしませんか。
 
「お遍路」とは、弘法大師(空海)の 足跡をたどり、八十八ヶ所の霊場を巡拝すること。 そして、2020年はお遍路にとって特別な年だということをご存知でしょうか。
 
延喜21年(921年)空海が弘法大師号を醍醐天皇から授与されてから1100年を迎える年です。 しかも今年は令和元年、お遍路を始めるにはいい記念になる年ですよね。 テレビでよく取り上げられるのもそのせいかもしれません。
 
「へー今でもそんなことやってるんだ~」なんて最初は思っていた私ですが、何度も目にするうちに昨今の御朱印ブームも相まってむくむく興味がわいてきました。 早速、友人を誘ってみると、そういうことに興味がでてくるお年頃(笑) すぐに乗気になってくれました。
けれど「お遍路」っていったいどうやるの?
 
そこで、はじめてでも安心、四国八十八ヶ所お遍路バスツアーに申し込んでみることにしました。
毎月一回一年で四国八十八ヶ所を巡る旅行社のツアーです。 ガイドさんとともに先達(せんだつ)さんも同行してくれます。 先達さんとは、四国お遍路をする人々を導く指導者で巡礼の水先案内人ともいえる人です。
 
ツアーには初回限定で、納札や線香、ロウソクなど入門セットが含まれています。 納札(おさめふだ)とはお遍路さんの名刺のようなもので、お参りした日にちと住所・氏名を表の面に、お願い事を裏面に記入します。 札所をお参りした際に、本堂と大師堂へそれぞれ1枚ずつを納めるようです。
 
では、それ以外にはなにが必要なの?
白衣にスゲガサ、手には金剛杖、なんて格好をホントにみんなしているのだろうか。 「第1番札所にて巡礼用品・納経用品をご案内致しますので手ぶらでもOK」なんて案内には書いてあります。 とりあえず、数珠と本屋で買ったとっても可愛い御朱印帳だけ持って参加しました。
正直にいうと、1日でいくつものお寺を巡るのはかなりキツイことです。
お寺からお寺までバスが運んでくれるのですが、とにかく忙しいのです。 もちろん観光地に立ち寄るなんてことはありませんし、バスに乗って、降りて、お参りして、の繰り返し。
 
巡礼なのだから当たり前のことなのですが、バス旅行気分で参加した私はちょっと面食らいました。 お遍路ってもっと年配の方がするものだと思っていましたが、体力的には今がギリギリの気がします。10年後の自分にはきっと無理でしょう。 実際、ツアーに参加していたのは予想より10~20歳ぐらい若い方々でした。
 
恥ずかしながら、正式な参拝のお作法も初めて知りました。
お手水で心身を清めたあと(これにもちゃんとお作法があります)ロウソクと線香をあげて納札を納札箱に入れお参りをします。 バス一台分の参拝者と一緒なので、なんでも手早くしなければなりません。 そして全員でお経を読みます。
 
それを一つのお寺で御本尊と大師堂それぞれにお参りするので、もう最後には般若心経がソラで言える・・・というのは嘘ですが、最初はたどたどしかったお経も最後にはそれなりに上手くなっています。
第一回目のツアーは一番札所から六番札所まで、朝夕のおつとめを入れると一日でなんと14回ものお経を唱えました。
 
最後には、なんだか清々しい気持ちになりました。胸のつかえが降りたような、そんな気分です。
「毎月はちょっと無理よね~」なんて言っていた私たちですが、気がつけば第二回、第三回の予約をしていました。
 
ちなみにお遍路スタイルは第一回目だからか、白装束にスゲガサという人は少数で、数珠のみという人がほとんどでした。なんでも形から入る私、三回目あたりには立派なお遍路さんに仕上がってそうな予感です。

  
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