監査業務担当の清岡です。
突然ですが、次の質問に回答できますか?
 
御社の会計処理は、どちら(評価方法、計算方法)又はどのような方法を採用していますか。
 
これは、最低限度知っていて欲しい情報です。
もし知らない又は分からないと思われた方は、自社の決算書を確認してみて下さい。

(1) 現金主義 or   発生主義
(2) 税込経理 or   税抜経理
(3) 棚卸資産の評価方法
(4) 固定資産の減価償却の方法

(2)~(4)の内容は決算書の個別注記表に記載しています。(法人に限る)

 

会社を経営していくうえで、決算書は必ず作成します。
しかし、その決算書がどのように作成されているのかを知らないのでは、ただ作っているだけになります。せっかく作成する決算書を意味があるものにするためにも、是非とも知っておいていただきたい内容です。

 

また上記に加えて、自社の売上高、原価率、固定費(人件費)あたりも即答できると、外部(金融機関、取引先等)の方に「しっかり数字(決算書)を見ている経営者だな」とみられます。
もし知らなかったり、即答が出来ないとしても大丈夫です。
実は、意外と即答できない方が多くいらっしゃいます。

 

この機会に決算書を確認して理解してもらえれば十分です。そして、今期だけでなく直近三年分くらいの数字が把握できれば、なお良いと思います。
この情報だけでも、過去のブログにも書いた多くの財務分析が可能となります。

 

【解説・用語の意味】

現金主義 収益と費用を現金の受け渡しの時点で認識する会計
(条件があるが個人事業主は選択により可能)
発生主義 売上や購入、サービスの提供といった事実に基づき、
収益や費用を計上すること(法人は発生主義です)
 棚卸資産の評価方法
(法定評価方法)
最終仕入原価法による原価法
最終仕入原価法とは、期末に最も近い日に取得した仕入れ単価を、
期末棚卸資産の単価として計算する方法です。
固定資産の減価償却の方法
(法定評価方法)
有形減価償却資産(平成28年4月1日以後取得分)
建物、建物附属設備及び構築物・・・定額法
上記以外の有形固定資産・・・定率法
無形減価償却資産 定額法
  
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