監査業務担当の手崎です。
先日、東京へ行ってまいりました。半休を取って午後から向かい、最終の新幹線で帰ってくるという弾丸旅です。

というのも、私が直接お話を聞いてみたいと思っていた丹羽宇一郎さんの講義がNHK文化センター青山教室で行われるという事で、どうしても参加したかったからです。
 
丹羽宇一郎さんの本を読みだしてからまだ日は浅く、3冊しか読んでいないのですが、読む本の一言一言私の心に刺さる物で強く共感を抱き、直接お話を聞きたいという気持ちでいっぱいになりました。
一人で行くつもりだったのですが、同じ本を読ませていた娘も「自分も行って直接お話を聞いてみたい」と言ってくれたので、思い切って二人で行ってきました。
 
ビジネスパーソンのために「今の世界情勢をいかに捉えるべきか、そしてどう生きるべきか」のテーマでお話してくださるといった講義でしたので、少し難しいお話もありましたが、とても素晴らしい内容でした。
 
短い文章で全てお伝えすることができないので少しだけ紹介。
「沈黙の螺旋理論」という言葉が私は印象に残りました。
 
意味を調べると

どの意見が多数派か少数派であるかをマスメディアが持続的に提示することで、多数派の声は無根拠に大きくなり、少数派は無根拠に沈黙へと向かう。この循環過程によって公的な表明や沈黙が螺旋状に増大し、世論の収斂が起こる、という理論です。(Wikipediaより)
 
人はみな孤独を恐れるものです。自分の意見が少数派であると知った時、劣勢になる事を恐れ大半の人は黙ってしまう。黙る事で多数派の意見がさも正しいかのようになっていきます。とても恐ろしい事だと思いました。
 
自分の意見を持つ事は大切な事だと私は思っています。
自分の意見を持つためにも、何が真実が分からない私達は多くの情報に接し、ニュースや新聞を一つ読んで(一人の意見を聞いて)それを鵜呑みにしてはいけない、自ら情報を集め、自らで判断することが大切なのです。
 
丹羽先生が言っておられた言葉です。
今の日本人は自分中心な人が増え「思いやりの心」を持つ人が減っています。まずは自分を変える事から始めましょう。今までしたことが無いような良い事をしましょう。何でも構いません自分ができる範囲のささいな事で良いのです。
 
「一歩踏み出しましょう」
この言葉で講義は締めくくられました。
心を打たれる言葉が沢山で私は涙が出そうでした。娘を連れて行って本当によかったです。

  
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