オペレーション部門の中澤です。

「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

 
2012年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで国連の「持続可能な開発会議」が催された時に当時ウルグアイの大統領だったホセ・ムヒカがスピーチで引用した先人の言葉。心に刺さった最初の言葉です。
 
私がこの大統領を認識したのは、このスピーチから数年経過してからでした。夜の情報番組で特集されていたのですが、「世界でいちばん貧しい大統領」と彼を形容する言葉からなんとも興味をそそられました。またそれから数年が経過し、ムヒカ大統領の事が映画になったという事で先日今年初の映画を観に行って来ました。
 
私が鑑賞した回は監督の舞台挨拶もあり楽しみにしていたのですが、台風が一番接近するだろうという日だったので、前日はドキドキものでした。が、ラッキーな事に台風の影響もなく、無事監督の舞台挨拶まで堪能する事ができました。
 
内容は、ムヒカ前ウルグアイ大統領のドキュメンタリー映画で、大統領当時、私生活、彼を形成したヒストリー、日本に来日した時の様子を取材した内容で構成されていました。
 
「貧しい人をなくす」と、貧困層のために本気でつくした元大統領は、自らの報酬の90%を慈善事業や所属する政党に寄付し、残りをまた将来の貧しい子供達の学校設立のために貯金をし、自らは手元に残った僅かなお金と、自給自足で生活をするというまさに「清貧」生活を貫いています。
 

「大統領は多数派に選ばれるのだから、多数の人と同じ生活をしなければならない。国民の生活レベルがあがれば自分もちょっとあげる。少数派ではいけないんだ。」

 
政治家はこの言葉に耳を傾けるべきです。「地盤・看板・かばん」と選挙に必要な「三ばん」。資金力に乏しいと選挙にも出られない?ためか、政治家も世襲制かと思うくらい2世、3世が出てきていて、「そもそも金持ちに貧乏人の何がわかる?」と常日頃思ってしまうのです。
 
ムヒカ氏は自由である事と幸せになる事が最も大切な事と主張していて、これは人として当たり前の欲求なのだけど、消費主義の世の中にいると本当の自由や幸せは手に入らないと考えています。
 

「君が何かを買うときお金で買っているのではない。お金を得るために費やした人生の時間で買っているのだ。」

 
2016年来日した際に、東京外国語大学でスピーチをされています。劇中でも学生との質疑応答の場面があったのですが、「ムヒカ氏の考え方で全世界は幸せになりますか?わたしは、不可能に思える」との質問に
 

「自分ができることをすること。そうすれば君は幸せになり、まわりの人も幸せになる。自分の幸せを探そう。そうすれば人の幸せに貢献ができる。世界は変わらないけど、君自身は変わるんだ」

 
環境は変える事ができないけれど、自分自身が変われば物事の見方も変わる。個々がしあわせになる事によって連鎖していけば、全世界が幸せになる事ができるのだ。と私なりに解釈をしました。
 
ムヒカ前ウルグアイ大統領の言葉は「ハッ」とさせられる事が多く、人によって心に刺さる言葉は違うのでしょうけど、背中を押してくれる言葉が多いです。
 
最後に監督の挨拶があり、2015年初めてムヒカ大統領(当時)に出会ってから彼の虜になり、映画化するまでの苦労話、ムヒカ氏の事をありのまま伝えるにはどうしたら良いのかという苦悩があったようです。映画の冒頭に監督の生まれたばかりのお子さんが出てくるのですが、彼の名前は「歩世」(ホセ)といいます。

 

「人生で一番大事な事は歩む事だ。」

 

  
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