監査業務担当の李です。

まもなく、冬本番になりますね。皆様、お正月の準備はされていますか?日本では、12月13日からお正月の準備を始めますが、中国では、春節の1週間前となる旧暦12月23日から準備を進め、各地は「春節カウントダウン」モードに入ります。

この記事は、中国の「春節事始め」に焦点を当てます。

 

二十三、祭竈官(そうかん) ― かまどの神様「竃王爺」を祭る日

旧暦の12月23日は「小年」とも呼ばれ、お正月の最終準備を開始する日です。
この日では、かまどをきれいに掃除し、ごまと水飴で作った胡麻飴を竃王爺に供えます。

 

二十四、掃屋子 ― 家を清める日
一年間住んできた家を掃除し、屋敷を守ってきてくれた家の神々へ感謝を捧げて拝みます。
いわゆる、大掃除の日です。

 

二十五、磨豆腐 ― 豆腐を作る日
「豆腐」は中国語の発音で「都(全て)福」と似ているため、新しい一年に全てが幸福になることを願う思いが込められています。

 

二十六、去買肉 ― 豚肉を買いに行く日
春節料理(肉炒め、角煮、餃子等)を作るため、人々は笑顔を溢れて肉(豚肉)を買いに行きます。

 

二十七、殺雄鶏 ― 鶏肉を用意する日
昔は自家で育てる鶏を年末に食材として食べましたが、現代社会では鶏を育てる家が少なく、ほとんど買うことになっています。

 

二十八、貼窓花 ― 切り紙の花を窓に貼る日
窓花(窓飾りの切り絵)、春聯(春節に家の玄関などに貼る縁起の良い対句が書かれた赤い紙)、年画(新年に家の門や扉、壁等に飾る版画)、福字(庭の木や壁に貼る福を書いた赤い紙)などを家の中や玄関などに飾る日。
貼り終わったら、玄関前に水を撒き、春節の準備を万全にしたことを示します。
水を撒いた家に、債権者はもう借金取りに行けません。他人の年越しを邪魔することはできないというのです。

 


二十九、蒸饅頭 ― 饅頭を蒸す日
中国文化の起源は黄河流域であり、いわゆる今の河南省周辺です。
この地域では、農作物は小麦がメインなので、蒸し饅頭が主食としてよく食べられます。
そのため、花と動物の形になる饅頭を作って春節に備えることになります。饅頭をうまく蒸すと、新年もその蒸気のように、上に向かって発展できると信じます。

 

大年三十、捏餃子 ― 餃子を捏ねる日
30日は、前の年に別れを告げて新しい年を迎える祭日「除夕」となります。昼間に家族の人は集まって餃子を捏ね、夜になると、一家団欒を楽しんで「年夜飯」を食べます。
花火を揚げ、爆竹を鳴らし、徹夜して新年を迎える人も大勢います。「守歳」と呼ばれます。

 

春節となる旧暦1月1日と翌日の2日は、親戚や友人などの家を訪ねて、新年の挨拶をして、良い一年になることを祈ります。
朝起きて、赤色の新しい服を着る子供たちは親に挨拶して、健康と長寿になることを祈ります。親から「紅包」(赤い封筒に入れるお年玉)をもらいます。
家族への挨拶を終えると、近所、先生、先輩、友人を訪ねる「拜年」に行きます。

 

世界中の国々、お正月になる時間は少し違いますが、みんなの気持ちは一緒です。一年を頑張った自分へのご褒美になり、新しい一年への期待と願いにもなります。
皆様にとって幸多き新春になりますよう心からお祈り申し上げます。

 

  
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