オペレーション部門の須藤です。先日、何を思ったか京奈和自転車道を使って京都の長岡京から和歌山まで行ってきました。この自転車道は京都の嵐山から奈良を経由し、和歌山港まで約180kmのサイクリングルートです。ルートの中に平城京もあり、結構史跡好き (歴史は苦手) な私としては楽しめそう、と思ってしまったんですね。とはいえ一日に180km走る自信はなく、自分の体力と時間が読めないので、途中電車で帰る3つのプランを立てました。
 

プランA・・・平城京をじっくり観光。JR大和路線 王寺駅終着
プランB・・・平城京および周辺満喫。近鉄大阪線 大和高田駅終着
プランC・・・限界突破!辛うじて和歌山に足を踏み込む。南海高野線 橋本駅終着

気分次第の行き当たりばっ旅です。
 
自転車道自体は嵐山の渡月橋から始まるのですが、交通の便も考え長岡京からスタートしました。10分ほど風を切って走れば自転車道と合流です。
 
河川敷では野球少年や元野球少年(笑)、フリスビーの練習をしている大学生サークルなどが。京都の自転車道は基本木津川沿い。鳥の鳴き声を聞きながら、信号も交差点もない道を走っていきます。途中には茶畑もあり、どこまでものどかな風景が広がっています。看板も道の表示も丁寧に作りこまれ、迷う余地なし。気持ちよく走っているうちに、木津川サイクリングロードの終着点です。
 
ここからは平城京を目指して少し街なかを走ります。途中、仁徳天皇皇后のお墓(磐之媛命陵)を発見。仁徳天皇陵は堺だけど、皇后は奈良なんですね。大きな亀が池で日向ぼっこしていました。少し走ると平城宮跡歴史公園に。
 
「なんと大きな平城京」笑。朱雀門や大極殿などがある平城宮だけで、約1.25km×1.75kmあるそうです。平城宮内を近鉄線奈良線が横切っているのも驚きです。朱雀門ひろばではイベントも行われ、たくさんの人が集い、祝祭の場だった当時を思い起こさせます。大和人のコスプレをしている人もおり、雰囲気も楽しめました。
 
2008年から復元工事が始まり、第一次大極殿の復元が昨年3月に完了。工事の様子を紹介する情報館では、木材の選別や彩色、工事の仕方など、できるだけ当時に忠実に再現しようとする様子をまとめた映像を視聴しました。建屋の移動の様子等を見ることもでき、見ごたえたっぷり。資料館には役所の内部も再現されており、机や硯なども置かれていました。どうやら仕事の様子は1,200年前とさほど変わっていないようです。駆け足で見てまわり、後ろ髪を引かれる思いで後にしました。
 
しばらく秋篠川沿いに走ると薬師寺発見!せっかくだからと寄り道。少し手前の築地塀は、長年の風雨にさらされ随分劣化していました。手前に唐招提寺があったようですが、これは見逃し。ほんと奈良は史跡の宝庫。平城宮から電車で2駅の距離ですが、なんとここも平城京の一部だそうです。平城京は4.3km×4.8kmの東側に東西1.6km、南北2.1kmの張り出し部を加えた広さになるそうで、もう想像が追い付かない。これって甲子園何個分?(例えが昭和です。)恥ずかしながら卒業して何十年もたつと「鳴くよウグイス平安京」と混ざっていたのですが、もうこれからは間違えません!「なんと大きな平城京」
 
大和郡山で金魚の電話BOXも見たかったのですが、やはりプランCを目指すべくさらに南下します。奈良県はサイクリングコースが多く、いろんなコースの標識あって若干迷いがち。何度もグーグルマップで確認しながら先に進みました。明るいうちに電車に乗れるか不安になりましたが、もう暗くなっても良いやと開き直り、先に進むことに。
 
奈良の最後の方に近鉄福神駅があり、そこからしばらく上り坂。何kmか走り大淀町に入ると梨畑が出現しました。100年以上前から続く二十世紀梨の産地だそうです。奈良に梨の産地があると知らなかったのは私だけ?思いがけない景色との出会いは、旅の醍醐味ですね。
 
その後、道に迷って無駄に遠回りしましたが、薄暗くなるころにmont-bell五條店へ。ここで今更ながらに地図をもらい橋本駅に向かいました。ここでもまだ奈良県を脱出しておらず。確認すると奈良県だけで75km。そりゃあ、なかなか和歌山に入れない訳です。涙
 
とっぷりと日も暮れた20時ごろ、ようやく橋本駅に着き、待ち時間やら何やらで家に着いたのは22時半過ぎ。ちなみにダウンロードした地図をところどころスクショしながら走ったため迷っただけで、もらった地図には迷いそうな地点は拡大して表示されていました。いやぁ、やはり何事も「準備八割、本番二割」ですね。
 
一日中遊んで存分にリフレッシュしたので、またお仕事頑張ります!

* 地図の赤い三角印は、上から「私のスタート地点」「A」「B」「C」です。

  
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