2024.6.17

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こんにちは、税理士の嶋﨑です。
「そんなことで声を荒げるなんて、滝に打たれ足りないのではないですか。」ある社員が私に言いたいセリフらしい。

4月も終わりかけのある晴れた日の出来事。ろうそく、線香、塩、日本酒、サンダル、数珠そしてフンドシ、必要なものをアマゾンで揃え滝行の日を迎えた。

 
当日、一度フンドシを試着しておこうとネットで付け方を検索。フンドシは本当に簡単な作りで一枚の布に紐がついているだけ。布を後ろにして前でひもを結ぶ。そこから後ろの布を前へもってくると、あら不思議大事な部分が全て隠れている。本当によくできているなあと感動を覚えたと同時にこんな心配が頭に浮かんでくる。滝場に行って着替えるところってあるのだろうか?もし着替えるところがなかったらどうなる?果たして何もない屋外で付けることができるのだろうか?家から付けて行くか。
 
フンドシをつけたことでなんとなく引き締まった気分になり車に乗り込みいざ滝場へ。今回の滝は和歌山県かつらぎ町にあり、車で約1時間半の道のりだった。滝行をすると決めてからその話をお客さんにするとびっくりするほど食いつきがいい。やはり経営者は孤独で何かにすがりたいのだろうなと思いながら、私も1人で行くのは寂しかったので、滝に打たれたほうがいいと思われる人物上位3名選んで一緒に行くことにした。
 
滝場について驚いたのは予想以上にダイナミックな滝であったこと。10メートルくらいの高さからものごい勢いで水が落ちてくる。前日の雨もあってかなかなかの水量である。あかん、本気のやつや。予想外によかったのが立派な小屋があったこと。
 
そうするとくやまれるのが履いてきたフンドシ。皆はその場で着替え綺麗に整えられたフンドシでもって滝行に臨んだのだが、私のフンドシは神戸から付けていったので神様に追い返されそうなくらいしわくちゃ。それでもどうすることも出来ず皆に苦笑いされながらいざ滝行に。
 
住職と信者の方に付き添われながら一人ずつ滝に入る。滝にのまれそうになりながら必死の思いで入る。上からの水もすごいのだが下でつかる水も胸くらいまでの深さがあり足元も大変悪く何度も転びそうになる。「洗いたまえ、清めたまえ」と叫ぶ。本気で叫ばないと魂ごと持っていかれそうになる。
 
住職が唱える般若心経、上から容赦なく打ち付けられる水、まともに立つこともできない不安定な足場、それに負けまいとする自分の叫び声。時間にして5分もないはずだがすごく長く感じられた。そしてもうこれ以上はあかんと思った時に終わりを告げられる。
 
そこからふらふらになりながら滝から上がり小屋まで戻る。この間50メートルほどの道のり、何とも言えない感覚で歩いたのを覚えている。言うならばマリオがスターをとって無敵になったような感覚。何が起きても何を言われても全てを許すことができそう。これってつきものがとれたということなのか、知らんけど。小屋に戻りフンドシを脱ぎながら着替えている3人の顔つきを見たらみなスッキリしていた。
 
「次はいつ来たらいいですか」。ある社長が住職に尋ねた。「季節ごとに来てもらうのがいいのでは。」と住職。「ということは次来るのは夏か」と皆すごく乗り気。やはり1回経験するより2回、3回と繰り返し継続することが大事らしい。

まだまだ滝に打たれ足りない、おっしゃる通り。滝行を重ねて何事も許せる人間に僕はなりたい。しばしお待ちを、社員の皆様。

  
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