監査第二部門の弾です。寒かった冬が終わり、少し暖かくなってきました。今年の確定申告もあと少しです。体調管理に気を付けて乗り切りましょう。

皆さんは自転車に乗って移動をしますでしょうか。我が家はもっぱら自転車移動です。最近、街中でヘルメットを着用して走るサイクリストが目に見えて増えました。
 
2023年4月の法改正(自転車ヘルメットの着用努力義務化等)をきっかけに、私たちの自転車ライフは大きな転換期を迎えています。さらに2026年4月の改正が予定されている『青切符』による反則金制度など、自転車を取り巻くルールはかつてないほど厳格化しています。
 
「お金にまつわる今昔物語」の6回目となります今回は、「自転車の交通ルール」について今と昔でどう変わっていったのか、今回の改正の具体例を交えてみていこうと思います。
 
昔の自転車は非常に高価な乗り物で、所有することがステータスであり、自転車税という税金まで存在していました。当時(1872年)の税額は自転車1台につき年間1円で、当時の人力車夫の数日分の収入に相当する高額でした。その後、1940年には市町村税として「自転車税」や「荷車税」が法定され、戦後の1954年には「自転車荷車税」と統合されましたが、1958年に廃止されました。
 
自転車税が廃止された主な理由は、自治体が自転車の所有台数を管理するシステムを持たず、徴収にかかる費用や人件費が税収を上回る可能性があったため、実務上の負担が大きく、メリットが少ないと判断されたからのようです。
 
昔の自転車ルールは、今とは常識が逆だった部分もあります。
1954年以前は今と同じく「車道が原則」でした。しかし、高度経済成長期に自動車事故が激増したため、緊急避難的に「自転車は歩道を走っても良い」という例外ルールが作られました。これが40年以上続いたことで、「自転車=歩道」という認識が日本に定着してしまいました。さらに、自転車の交通違反で警察に止められても手続きが大変なため、「厳重注意」で済むことがほとんどでした。
 
その後、自転車側のマナー悪化や事故増加を受け、再び「自転車は車の仲間」としての責任を問う流れが強まりました。1994年から防犯登録が義務化され(それ以前は任意)、2007年に道路交通法が改正され、自転車が車道を通行する原則が改めて強調されるようになりました。
 
さらに、2023年4月からは全年齢でヘルメット着用が努力義務化されました。そして現在、自転車事故の深刻化とルール無視の常態化により、さらに交通ルールが厳格化され、2026年4月から青切符(交通反則通告制度)の導入が始まります。この制度は「罰金を取ること」が目的ではなく、「自転車は『軽車両』であり、ルール違反には責任が伴う」という意識を浸透させ、歩行者や他の車両との共生を図ることにあるそうです。
 
青切符(交通反則通告制度)は、16歳以上を対象に、これまで「注意」で済んでいた軽微な違反も反則金の支払いが必要になります。対象となる違反は全部で100種類以上に及びます。その中でも特に日常で注意すべき行為と反則金が下記です。
 

① ながらスマホ(保持・注視):
走行中にスマホを手に持つ、画面をじっと見るなど(12,000円)
② 信号無視・逆走:
赤信号での交差点進入、右側通行(6,000円)
③ 通行区分違反(逆走など):
車道の右側を通行する、または自転車通行禁止区域を走る(6,000円)
④ 一時不停止:
「止まれ」の標識がある場所で足を付いて止まらない(5,000円)
⑤ 遮断踏切立ち入り:
踏切が鳴り始めているのに進入する(6,000円)
⑥ 傘差し・イヤホン使用:
片手運転や、周囲の音が聞こえない状態での走行(5,000円)
⑦ 危険な歩道通行:
歩道で歩行者の通行を妨げる、徐行しない、ベルを鳴らしてどかせるなど
(5,000円〜6,000円)
⑧ 無灯火:
夜間にライトを点けずに走行する(5,000円)
⑨ 並進・二人乗り:
2台横に並んで走る、または(幼児を除き)2人で乗る(3,000円)

上記で個人的に気を付けなければならないと思った違反は②と⑥です。②自転車は軽車両扱いのため、基本は車両用信号に従います。下記3つのいずれかの要件にあてはまる場合のみ歩行者用信号に従わなければなりません。
 
・「歩行者・自転車専用」という標識(添え書き)がある場合
・横断歩道を走行して渡る場合
・自転車走行が許可されている歩道を走っている場合
 
私はいつも歩行者用信号に従っていましたので、ずっと間違っていたことになります。さらに右側通行が逆走になりますので、こちらも慣れるまで注意が必要だと思います。 ⑥は「さすべえ」などの傘固定器具の使用が安全運転義務違反になり、取り締まりが厳格化されると思いますので、レインウェアや自転車用ポンチョの準備が必要になります。
 
日本の自転車ルールは「緊急避難で歩道に上がったものが、50年かけてようやく車道に戻ってきた」という、長い逆走の歴史を辿っています。私は歩道通行がルールだと思っていました。青切符導入を控え、これからは「知らなかった」では済まされない場面も増えてくると思います。ルールを頭に入れて、これからも安全な自転車ライフを楽しみましょう。
 
違反一覧の資料が下記URLにあります。

参考URL
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/cycle_kaisei.html
自転車を安全・安心に利用するために─自転車への交通反則通告制度(青切符)の導入─「警察庁ホームページ」

  
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