hikarisasuuimi.jpg精神病を主題にとった作品です。100%遺伝が原因の精神病というものがあるなんて、知らんかったです。50万分の1という確率でしか存在せず、罹病の際の発症率が2分の1、成人してから発症し、必ず死亡するという、ほとんど人間という存在に悪意をもったものがつくったような、ひどい病気です。
こんな病気にかかった人は、自分の運命をどう考えるのでしょうか。
このお話では、運命を抱えて苦しむ人間、逃げ出そうとする人間、居心地のいい運命に飽きている人間、苦境に陥りながらも立ち向かう人間、いろいろでてきますが、いづれも自分と正面から向き合う人間達だということは、共通しています。
人に宿命というものが憑いてまわるとすれば、やはりそれに立ち向かうことが、生きる意味なのでしょう。そんな雰囲気が、とても力強く書き出してある、いい小説でした。くらい海に、光が射すのです。

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