rakuen.gif運命によって離れ離れになった二人が、長いながい時を経て巡り合という、壮大なファンタジーです。物語のはじめの部分は、神話として語られ、具体性に欠ける物語があまったるいなあと思っていたのですが、読み進めるうちに、この展開はなんなんだ、これは本気でおもしろいぞ、となってやめられなくなりました。
引き裂かれるのが運命ならば、捜し求め、見つけるのは意思の力なのだという、作者の徹底した人間に対する信頼が見て取れます。世界の仕組みはわからない。ただ戦い続けていくことが、将来を切り開いていくことなのだ。僕はこういったお話が好きです。

ちなみに、僕はこの本を飛行機の中に忘れてしまい、離れ離れになってしまいました。新しいやつを買うまでの2日間の、なんとやきもきしたことか。ちょうどこの物語に自分を重ね合わせてしまったわけですね。

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