みなさまこんにちは、社員税理士の光島です。

4月も中旬を過ぎ、暖かくなってきましたね。
気候がよくなると、サイクリングが気持ちいいものです。
私の職場は、観光地が近くにあることもあって、コベリン (コミュニティサイクル)なる、時間貸しの電動自転車が利用できます。

少し帰りが遅くなってしまった時でも、これがあれば自転車で自宅に帰る(偶然にも、自宅の近所にポートがありました)ことができ、この時期の深夜のサイクリングにはちょうどいい感じです。
 
さて、前回は、請求書の日付に触れました。

<請求書に関する日付>

1.請求書発行日
2.請求書締め日
3.請求書到着日

経理の書類には、様々な日付が記載されています。記帳の際に、必ず必要となるのが「日付」です。
例えば、御社の経理部門で作成された、売上に関する請求書が以下の様な場合、記帳する際に必要な日付は、いつにすべきでしょうか?

平成30年3月31日が事業年度末(決算日)とします。

(例題1)

A 請求書の発行日 平成30年4月15日
B 請求書締め日 平成30年3月20日
C 請求書到着日 平成30年4月20日
D 入金日 平成30年5月1日

(正解)

平成30年3月中の日付であればいつでもよい。

(解説)

今回設定している事業者は、平成30年3月31日決算の会社です。
決算日前後の日付が出てくる請求書について記帳する場合は、注意が必要です。
売上の計上時には、締め日の確認が非常に重要です。

(例題1)では、平成30年3月20日が締め日になっていますので、この売上の請求書は、平成30年3月分の売上として計上されるように記帳します。

これは、仕入を計上したり、経費を計上する際ににも同様の考え方でOKです。

 
では、先の請求書の1ヶ月後の場合は、どうなるのでしょうか?

(例題2)

A 請求書の発行日 平成30年5月15日
B 請求書締め日 平成30年4月20日
C 請求書到着日 平成30年5月20日
D 入金日 平成30年5月31日

(正解)

平成30年4月中の日付であればいつでもよいが、3月中に行われた仕事がある場合には、3月分の売上を別途集計して、平成30年3月の売上の帳端(※)として3月末付けの日付で計上し、翌期の平成30年4月分の売上からその分控除する。

※帳端とは、帳面の端に忘れないように金額等を記載することをいいます(諸説あり!)

このケースの場合は、帳面の端に「4月分の請求の内3月分の売上は、○○円あり」と書くのですが、会計ソフトに入力する場合は、帳面の端に書くことができないので、便宜上、3月末日の日付か、場合によっては、決算整理仕訳として掛売上の処理の仕訳を入力する方法が一般的です。

(解説)

全ての日付において、平成30年3月という表現はされていないので、平成30年3月決算期には全く関係ない請求書のように思われますが、

(例題2)B 請求書締日 平成30年4月20日 → 対象期間が、平成30年3月21日~平成30年4月20日

となるので、平成30年3月分の対象となる取引があります。
税務調査の場合は、まず、この部分を最初に見られますので、ぜひともご注意ください。

では!

  
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