オペレーション部門の山本です。

絵を描いたり工作したり、大人になった今もそんな機会はありますか?
息子が幼稚園の頃から長いあいだ通ったアトリエは「大人も子供も、自分が表現したいものを、自由に描き、つくる」そんな場所で、私にとってもアトリエは子供に還ることのできる大切な場所でした。
そのアトリエの先生が、今度は大人のためのアート・ワークを始めたというのでその体験をしてきました。

それは、「アドレリアン・アート」というものです。


アドラー大学院のアート・セラピーに北米の最先端の心理学を織り込んだもので、自分と相手と社会にアート・ワークを通してつながり、ありのままの自分を受け入れて活かし人生をかえていくメゾットだそうです。
そう聞いても心理学にもアートにも知識がない私にはどういうものなのか見当もつきません。
一対一でうけるものではなく4人以上の偶数の人数が必要だと事前に説明されていましたが、結局私と友人親子しか集まらず特別に3人での開催となりました。

 

なぜそんなに人数が必要なのでしょう?自分と相手との考え方の違いを知るためということですが、今回の相手は幼なじみの友人とその娘。どちらも何十年という気心のしれたつきあいなのですが。

そして、アート・ワークが始まります。まずは簡単な自己紹介。お題は「誰にも秘密の恥ずかしい話」

なんだか心理学的にも意味がありそうですね。そして二人一組のペアを決めます。
私とは友人の娘がペアになってくれました。彼女にとって私は生まれたときから知っている親戚のオバちゃん的ポジション。お互い緊張せずに和気あいあいの作業が始まりました。
 
どれも3分とか5分とかの短い時間でのペアワーク。上手に描こうとか考える時間もありません。
目を閉じて紙いっぱいに一筆書きの線を描き(はみ出たりしないようにペアが言葉でナビをします)次にペアがそこから形を見つけ出し絵にします。
私の描いた線からは、エイやタツノオトシゴ、ヘビ、鳥、栗、こびと、いろいろなものが魔法のように出現しました。
 
想像力も必要なのでしょう。役割をチェンジした私が線の中から見つけ出したのは、人の顔やオバケ、数字、一万円札(願望か?)など。

 

次は、一枚の紙に自由に二人で絵を描いていきます。これも数分という短い時間です。
また20代の娘の描く絵は可愛らしく(そして上手い!)私は空いているスペースに真似るように動物やら花やらを描いていきました。
何を描こうかと悩む私とは違い、彼女はすらすらといろいろなものを描いています。
そして、同じことを今度は左手(利き手でないほう)でやります。
右手で描きつくしてしまった私は、いよいよ描くものが見つからず部屋にあるもの(椅子やハンガー)を描いていました(笑)

 

描き終わってから、自分の描いたものを説明します。描いているとき何を考えていたか、とか。
とにかく何か描かなくては・・・と必死に描いてました。

「あ、あのへん空いてるな、あそこになに描こう」「ネコ上手に描くなー、キツネなら描けるかな」
そして、すらすら描いていた彼女の話を聞いて、ちょっとびっくりでした。
「あ、オカちゃん(私の子供時代の愛称です)キツネ描いてる。ドングリお供えしよう」「お花描いてるからチョウチョ飛ばそう」「鉛筆描いてる、じゃ私クレヨン描こう」
すごく私と連動してたんです。人と寄り添う彼女の考え方は、自分とは全く違うものでした。まさに自分と相手との考え方の違いを知る体験でした。

 

性格的に似たところのある(と私は思っている)幼なじみの友人は、先生とペアを組んでいましたが「私はナビするほうが得意」とか、やはり娘と同じようなことを言っていました。
結果的に、ナビ苦手な私とは全然似てなかったのでした(笑)

 

  
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