監査業務担当の手崎です。
前回物価の話をしました。今回も引き続き少しだけ同じテーマのお話から。日銀は物価の上昇率が安定的に「年率2%」を超えることを目標にしています。これが実現すると・・現在の100万円は10年後の貨幣価値が約82万円になる計算です。物価の上昇に備えて物価上昇率以上で運用していかなくてはいけないことになります。とは言っても貯金では到底無理。投資だなんて恐ろしくて始められない・・・。一般NISAもお得に利用できそうもない・・・。積立NISAや確定拠出年金DCなら初心者でも始められそうです。
 

という事で今回は確定拠出年金DCについて調べてみました。
一般の投資なら、100万円を運用し1年後に5%利益を出した場合、運用益の5万から20.315%税金引かれます。しかし積立NISAや確定拠出年金DCはこの運用益に税金がかかりません。
ここまではどちらも同じですが、確定拠出型年金DCは積立金額すべて「所得控除」の対象で、所得税・住民税が節税できます。今年の年末調整・確定申告から、基礎控除と給与所得控除の改正で、所得控除が減る方もいるので所得控除のメリットは大きいですね。
 

個人型拠出年金iDeCoは掛け金を積み立てながら自分で運用し、その運用の成果の基づいた資金を給付金として原則60歳以降に受け取るものです。
 

iDeCoを始めると言ってもどこの銀行・証券会社で始めるのがいいのか?こればっかりは個人に任せるしかありませんが、金融機関によって取り扱っている投資信託の内容が違うので、投資に詳しい方は扱っている投資信託の数が多いネット銀行がお勧めです。それ以外はどの銀行も30種類くらいの投資信託がありそうなので、運用中にかかる手数料で決めたらいいのではないでしょうか。
 

DCの運用の3つのコツは、「長期投資」「タイミング分散」「分散投資」
これらを組み合わせることで、 ぶれを抑えた運用を行うことができるそうです。長期投資に関しては、長期の視点を持つことが重要。タイミング分散は一括払いをしなければいいだけの話なので毎月掛け続ける事で可能です。
 

まずは 分散投資で安定した成果を目指しましょう!
と言いたい所ですが、今現在は株価の下落が激しいので少し安定した商品を選んだ方が良さそうですね。
 

あとはネットや、スマホでこまめにメンテナンス「残高・運用シミュレーション・運用商品の変更」等をする必要もあります。少し手間がかかる部分ですが、放っておくより成果が出るはず!
 

慣れてきたら分散投資はDCの資産だけで考えるのではなく、 その他の金融資産も含めて考えてみるのも良いですね。安定資産を持ちつつDC掛け金の部分はお金に働いてもらう!
お財布に入っているだけでは価値が下がります。
 

少し勇気がいりますが私も少額から始めてみようかな・・と思いだしました。とりあえず我が家は主人が企業型DCに加入しているので今回はマッチング拠出(加入者本人が掛金を上乗せして拠出する)をすることにしました。
 

公的年金の受け取り年齢がどんどん引き上げられる今、それまでのつなぎ所得も必要になりますので、長生きするためにもリスクに備えましょう。
 

最後に積立NISAはDCと違い自由に出し入れできるメリットがあるので、教育資金等に必要な方はこちらの方がいいかもしれませんね。
 

出典:厚生労働省iDeCoパンフレット

  
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