監査業務担当の牟田口です。
以前、相続のご依頼を受けたときのことです。
法定相続人はご兄弟のお二人。
 
いつも通り、相続税の申告のため、何度もお伺いしました。
その都度、お二人は必ず同席して下さり、最後までスムーズに進みました。なにかとご協力してくださり、遺産分割でも揉めることなく、無事、申告と納税も期限内で収まり、何の問題なく終わりました。数々の相続案件を受けてきましたが、色々な面で理想通りの申告です。
 
ただし一つだけ、引っかかっていることがありました。
それは、遺産分割の概要がほぼ固まったときです。私の方から「これでよろしいでしょうか?」とお二人にお尋ねしました。お一人は二つ返事で大満足。でも、もう一人はほんの一瞬ですが、躊躇されたような気がしました。でも、「これで良いです」とのご返事。
 
この次の時にお伺いした時、その躊躇した方とほんの数分、2人きりとなる機会が訪れました。前回のことがどうしても気になっていた私は、「本当にこれでよろしいでしょうか。何かおっしゃりたいことはありませんか?もし何か想いがありましたら。」と思い切って聞いてみました。やはり、何かあるような感じです。そういう間を感じるのです。でもその時も同じように「これで良いです。」とのご返事でした。
 
これ以上は、私が入ってはいけない範囲なのでしょう。その後は何もお聞きすることは出来ませんでした。
 
相続の遺産分割はケースバイケース。同じことは絶対にありません。主張する人、我慢する人。押す人、引く人。譲る人、譲らない人。そんな方々が、それぞれの色々な想いの中でどう分けるのかまとまっていきます。スムーズに進むかどうか、どちらに傾くかは、ほんとに紙一重。
 
その時は、どのようなことを想っておられたのか、はっきりわからず終わりました。良い方に傾き、きちんと申告できたことに関しては、色々な面では理想通りの申告。でも何かスッキリしないものが残った申告でありました。

  
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