こんにちは、税理士の嶋﨑です。
このところ、円安やロシアによるウクライナ侵攻等による影響で様々な物価が上昇し、一般家庭で年間約60万円もの負担が増えるとの試算も出ていました。
そのような中、今年の4月から年金制度が変更になり、家庭に入ってくるお金がどうなるかも気になるところでありますので、そのあたりを秋元先生にお話をうかがいたいと思います。

 

よろしくお願いします。

まず、今年の4月から年金制度が変更になるとの事ですが、概要をお教えいただけますでしょうか。
はい。今回は制度が大変複雑である事からザックリした説明になりますが、ご了承下さい。今まで公的年金(歳をとったときに受給できる老齢年金)は原則として65歳で受給が始まるのですが、現行制度では60歳~70歳から選ぶことが可能で、その場合は前倒しすれば、月々の年金額が減り、後らせれば増える仕組みになっています。

私も年金を受給するにはまだ先ですが、年金が65歳から受給できる事は知っています。早くもらえば、減額され、遅くなれば増額されると事も詳しくはわかりませんが、聞いたことがあります。これがどう変わったのですか。
はい、先程年金の受給を60歳~70歳から選べるとお話させて頂きましたが、これが60歳~75歳まで選べるようになりました。

75歳から年金をもらうのは、遅いような気がしますが、年金額はかなり増えるのですか。
はい受給開始が75歳ですと、65歳に比べて年金額が84%増えます。

超低金利の時代に84%も増えるのですね。何か注意すべき点はありますか?
はい。基本的には長生きすればメリットを得られる仕組みになっています。70歳を受給開始にすると、82歳まで生きると得をすると言われていました。75歳を受給開始にすると87歳まで長生きしないとメリットを得られなくなります。

なるほど、平均寿命等を考えると、女性にはお勧めできるかもしれませんね。
ただ、単純に平均寿命や何歳まで生きるかだけではなく、生活費やライフスタイル等はそれぞれ違いますので、最終的には自己責任で判断する事になります。

他に注意すべき点はありますか。
はい、これも複雑な話ですのでザックリ話します。現在会社で勤務して給料をもらっている人については、給料と年金の両方を受給している人がいます。このような人はすでに年金を受給されているので対象となりません。繰り下げ増額がされません。

仕事をしながら年金を受給している人は結構いますよね。
かなりいらっしゃいますね。65歳以降年金と給与月額が47万円を超えると年金が一部又は全額支給停止になる制度があります。この制度により、年金を全額受給している方、一部支給されてない方が多くいます。

複雑な制度ですね。
はい、他に65歳以降に高い報酬で厚生年金に加入する場合は、増額があまり期待できません。これは本来年金を受給できるのに仕事をしている方です。このような人が仮に75歳まで年金を繰り下げしたとしても増額がされません。

給料をもらっていない人が繰り下げると増額されるのに、給料をもらっている人が繰り下げても増額されないというのは腑に落ちないところがありますよね。いずれにしろ人によって全然違うので注意が必要ですね。
そうです。自分で決める前に年金事務所に予約を取り相談される事をお勧めします。

先生、本日はありがとうございました。
ありがとうございました。

 

今日のまとめ
1.年金の繰り下げ受給が70歳までが75歳までに可能になった。
2.65歳受給と比べると75歳受給では、年金額が84%増額される。
3.全ての人に適用される制度ではなく、増額の効果がほぼ見込めない人もいるので
事前に年金事務所に相談する必要がある。

 

 

  
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