まあぶっちゃけ、いいタイミングで死ねた人だよね。
で、人が死んだ時って、ビジネスチャンスだし。良い悪いは別として。
寄ってたかって分け前をあさる、そんな世の中です。

で、今はスティーブ・ジョブズのバブルなわけですが、彼の「伝記」でひと騒動起きています。
「高すぎる!」ということらしいです。
英語の電子書籍版が日本円で1000円くらいなのに、講談社のが2冊で4000円。
おい、4倍もするじゃねえか、ぼったくってんじゃねえぞ!ということです。

「消費者が不信感を持つほど高額な日本版ジョブズ伝記本3990円 / 北米では940~1370円」 ロケットニュース24
http://rocketnews24.com/2011/10/24/144814/

講談社が『スティーブ・ジョブズ』伝記でボッタクリ 米国912円 日本3990円

 

――これは、ヤカラというものでしょう。
翻訳者探して、独占翻訳権を取得して、分冊用に白と黒の表紙も用意して、ハードカバーとしてはまあ妥当な1900円ていう値段設定だと思います。
洋書でも、ハードカバー版は定価で35ドル(3000円)てことだし、なんの文句があるのか。
わざわざ1と2に分冊するのはどうかな?と疑問がありますが、1読んでつまらなかったら2は買わない、という選択肢があるので、オーケーでしょう。
大体、電子書籍版と値段を比べるのが、間違ってるし。円高だし。

なんでもかんでも、すぐに「高い!」と思っちゃうのって、どーなの。
モノをかたちにするまで、どれだけ努力して考えるか、想像つかないんだろうね。
大体、上記の掲示板とか、エロアフィリエイトを利用しながら、しかも人様の書いた記事をコピペして、そこに集まるヤカラばっかり。思ったことは反射的に書き込みます。しかもネガティブ。

「日本の電子書籍版が高い!」と怒ってるのは、妥当だと思います。
また、「再販制度が問題」という意見もある。まあ、確かに問題だけど。
でもこれは仕組みの問題、出版界のリストラもはじまっています。
僕個人は、これから「リアル本」というのは、どんどん価格が高くなっていくものだと思いますが、その辺はまた別の機会に。

(参考までに)
例えば、ブライアン・グリーンの近著「隠れていた宇宙」も上下分冊で、1冊1900円。
1冊約300ページで、内容からすると1冊にまとめてもオーケーなはず。
昔出版した名著「エレガントな宇宙」は1冊で2300円。
こちらは約570ページ。
海外モノって、日本語に訳して本にすると、ちょっと1冊じゃ分厚いかな、という分量なんです。
だから2冊にして、その分儲けましょう、ということ。
今回は竹内先生の監修もはいってんだし、いいじゃん別に。

さらに以下の騒ぎを見て、ちょっと違うんじゃない?と思った。

「ジョブズの遺志をガン無視した犯人、それは講談社さんアンタだよ!」
http://j.ktamura.com/archives/761

多分、帯について文句言ってるんだと思うけど。
「ジョブズの遺志」とか、何様だっちゅうの。(ただし、このフレーズは釣りとしてすごく上手い)
そしてtogetterでも、罵詈雑言の嵐。 → http://togetter.com/li/205063

帯のデザインが悪い――いやなら外せばいい。
電子書籍が高い――英語版を買えばいい。

というわけで、どちらも「選択ができること」→「フェアなこと」でしょ。
選択肢があるのに「もっともっと」って、クレクレタコラか、お前らは。
群がっている人たちの、圧倒的な意見の統一感が、本当にキモチ悪いと思ったよ。

(参考までに2)
写真は、ある硬派な本ですが、 左上に注目。
「WINNER OF THE LOS ANGELES TIMES BOOK PRIZE」
そう、外国の本には「帯」がない。
つまり、発売されてある程度経った本は、こういう風に表紙に直接、あおり文句がプリントされるわけだ。
帯は版や売る時期によって変化させたりできる。いやなら捨てればいいんだよ。捨てろ。

繰り返しになるけど「選択できる自由」があるんだから、ガタガタ言うなっての。

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