SALE一部門の清岡です。

夏のクリアランスセールが始まりましたね。セールといえば、在庫一掃のための値下げというイメージなので、今から夏が始まろうというこの時期にセールが始まるのは「何で??」と感じていました。

実は、この時期に夏のセールを開催するようになったのは、今から20年前のバブル崩壊以降。不況による消費の低迷に対する消費喚起のため、さらにユニクロなどのファストファッションの台頭による価格競争に勝つために、大手百貨店が競うように夏のセール開始日を前倒しし続けた結果、現在の7月1日が恒例となったようです。

 

しかし、今年は三越伊勢丹など、2週間ほど先送りして開始する百貨店が出てきています。

今回のセール開始の先送りは、

● 安易な値下げ合戦はブランド価値を下げ、デフレの助長に繋がってしまうこと
● 近年は消費者が『安いから買う』から、『必要だから買う』に変わってきていること

が大まかな理由のようです。

このような発表に対し、何を今更と思ってしまうのは私だけでしょうか。
デフレは今に始まった訳ではないですし、わざわざ一番売れる時期に値下げをすることによる利益率の低下は考えられそうなものです。以前からアパレル業界では、セール時期について問題視していたようですし、もう少し早く行動に移すこともできたのではないでしょうか。

ところで、このセール開催日の先送り、私たち消費者にとっては悪いことのように思えますがそうでもないようです。セールが始まってしまうと、アパレルメーカーは生産を止めてしまいます。そのため、色やサイズが少なくなり好みのモノが手に入りにくくなるのです。

夏ものが必要な時期は今!まさにこれから!!
「今欲しいもの」と「要らないもの」の区別をしっかりと見極めて、種類豊富なセール前に正規の値段で買うのか、それともセールを上手く利用して安く手に入るのかを考えていかなければなりませんね。冬のセールも注目です。

  
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