最近、あるスーパーマーケットの会議室に置いてある籠に入った商品がふと目に入ってきました。

 私 : この山積になっている商品は何ですか?
店の人: それは賞味期限が切れで廃棄となる商品です。
 

それらの商品を改めてよく見ると、静岡の銘茶、コーヒー豆、するめ、お弁当に付けるケチャップの小袋の束、クッキー等々、賞味期限が昨日切れてしまった物が籠に押し込んであります。他を見渡すと、もっと前に切れてしまった商品もあちらこちらに置いてありました。これってどう見てもまだまだ食べれる商品ばかり。しかも販売価格は結構高額な商品もあります。「これってどうするんですか?」と当たり前の質問。「廃棄します」。やっぱりですか。かなりグッと来るものがあります。
 

通常であれば、” そんなに廃棄すると原価率が悪くなり、利益が・・・。賞味期限内で売れる物を仕入れて、廃棄ロスをとにかく減らしましょう” となるはずですが、それらの商品を見ているとそういう類の話ではなく、私が廃棄するわけでもないですが何とも言えない罪悪感。それも涙が出るぐらいの罪悪感です。たぶん店員さんも心情的に廃棄しきれずに、過去の要廃棄商品を廃棄できずに会議室に積み上げているのではないか?とも思います。静岡の銘茶でも、仕入れてしまえばどうしようと、というのはあるのでしょうが、どうしても割り切れない感情的なものが込み上げてきます。
 

 私  : (捨て猫を拾って帰る心境で)
      廃棄するぐらいなら、その商品着払いで良いので私の所へ送ってくれませんか?
店員さん: ???

 
たぶん店の決まりでそれはご法度。しかし、それらの商品を見ていると、何のために製造されてきたのか? 経済活動を潤沢に行うために、商品のラインアップは必要条件で、商品を欠品するというチャンスロスを見逃さず、多くの利益を出すというのが基本には有りますが、そのプロセスでの廃棄商品の量(食品ロス:本来食べられるにもかかわらず捨てられる食品)は年間で500~900万トン(10トントラックで50~90万台分)。経営的に考えると、結局その廃棄商品分の仕入金額は仕入原価率のアップとなり、利益を圧迫してしまいます。そしておまけに廃棄料というコストもかかる。廃棄損プラス廃棄料。それがもし売れる商品をそこへ並べていたらという機会損失。それを保管する場所代、他付帯する経費を考えると、お茶一つとっても膨大なコストを捨てることになってしまいます。

 
つまり、メーカーが手間隙かけて製造したものを手間隙かけて所蔵し、挙句の果てに手間隙かけて廃棄する。見方を変えればかなりの経済効果ですが、見方を変えれば何とも”もったいない”。 そのコストは最終販売者が全てを負担するという事になります。何とも非経済効果です。しかも最後は焼却炉で燃料をかけて焼却。そこでの雇用は生まれますが、大げさに言うとエネルギーの無駄使いと環境問題まで出てきます。

 
賞味期限や、もう一つの期限である消費期限は、農林水産省や食品衛生法で加工食品全般に期限表示を義務付けたものです。賞味期限とは「美味しく食べられる期限」。もう一つの基準の消費期限は「安心して食べられる期限」です。傷みやすい食品や加工食品には「消費期限」が表示されたりもします。その農林水産省のホームページでその取り扱いを見ても、何ともよくわからない基準のようにもみれます。例えば ”賞味期限を過ぎても、すぐには食べられないという事ではありません”。 ”消費期限を過ぎたら食べない方が良いんです”。 これは最終的には消費者に判断をしてください。と言うことなんですね。消費者の目も賛否両論。消費者によっての認識の違いもあったり、賞味期限切れになった商品を食べてもしお腹を壊してしまったら?という不安。

 
 しかし、その法律で定められた期限を過ぎてしまった商品は、安全性や衛生面の問題で、やはり販売者は廃棄せざるを得ないのかもしれません。最終的には農林水産省のページにもあるように、結論は ”キーワードは「もったいない」です!” やはり販売者は販売チャンスロスとその廃棄量が利益に直接影響するというそのジレンマもあり、厳重に管理しながら仕入在庫管理を行い販売しているようですが、毎日のように賞味期限切れの商品が大量に排出されているという現実にもかなり疑問があります。、もしも!・・・、の安全、衛生基準ということも含めて、少し行き過ぎのようにも思える?厳格なその期限の基準や、消費者の思い違いもあると思われるのですが、消費者・販売者・法的な基準の制定者は、偏った認識や情報では無く、食品という人間にとって不可欠な物を、もう少し崇高な物としての認識とその扱いが必要ではないかと思います。

 
昔、祖母からよく”食べるものを粗末にしたら、バチ(罰)があたるよ!!”と言われてきました。今回の廃棄商品を見て、真っ先に思い出した言葉です。バチ(罰)が当らないよう食べ物は大切にしたいですね。

食品ロスの削減に向けて(農林水産省)http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/pdf/panf.pdf
食品の期限表示について(農林水産省)http://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/kigen.html#sankou

参考まで
やこやこ

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright(c) 2012 FARM Consulting Group All Rights Reserved.