今年も、早1月が終わろうとしております。昨年民主党からまたもや自民党に政権が移り、今年に入るなり一気に10円近い円安、そして株が一気に急上昇という快挙ともいうべき現象で始まりました。政権が交代した時の特徴なのか、どうにもならない景気停滞状態が何もまだ実行されていない政策に対する期待感で、一気に爆発したような現象なのかよく理解できませんが、何だか株式相場が上昇しているというだけで、なんとなく景気がよくなりそうな感じがしてしまいます。

 しかし、マクロ的な経済状況でもうすぐ国の借金が1,000兆円を超えるという状況から考えると、デフレよりインフレ、そりゃそうですね。2%のインフレで単純に考えると20兆円分の借金が自然に減額されたと同じ計算ですから。それに、増税政策による税収増加?(なるかどうかは別にしてですが)で、やはり大局的には良いのかもしれません。しかし、これだけ世の中コモディティー化が進むと、どうしてもデフレ気味になってしまい、それをインフレ方向に進めるには相当な知恵と戦略が必要です。

話は変わっていきなりミクロですが、ある本を読んでいると、”お金の儲け方でその人の知恵がわかり、そのお金の使い方でその人の人格がわかる”という事が書いてありました。その通りだなと。儲けることが出来ない人は知恵が無いという事ではなく、お金の使い方がどうだから人格が悪いとか良いとかではありません。多く稼いでいると言っても、ただ仕組みが稼がしてくれているというのもあれば、汗水出して知恵をしぼり稼いでいる、または稼げない、たまたまの出会いから大きな儲けにつながったり、逆に大損をしてしまったりと、その人の運不運もあったりします。

お金を儲けるというのはたいへん!汗出せ、金出せ、知恵を出せー!と”3出せ運動”というのもありますが、汗を出すというのはかなり限界があります。またお金を出すというのも・・・。しかし知恵を出すというのは時間も場所も選ばず、思いつくまま。つまりとことん知恵をしぼり出す。そこが一番難しいところで、知恵が無尽蔵に出れば苦労しません。色々な方向から知恵を出してお金が儲かる仕組みを考える。それでその結果の儲けを他の人が見ると、その儲けた人の知恵が見えるのでしょう。

 そして次にその儲けたお金をどう使うのか?それによって人格がわかるとあります。私の仕事はどちらかというと、お金の使い方を客観的に数値で表し、その集計を行うという仕事です。それによって儲かったのか損をしたのか、また儲かったならそのお金はどうなったのか?を客観的に計れる数値で表すのですが、やはり社長によってはとことんお金が儲からない。儲けるという概念の議論は色々とあるのですが、もし儲かるということはお金に見合うものが増加する事としたとき、儲かっているはずなのにお金が増えない。何か違うものに消えていく。これはやはり人格?それとも性格?それが長年この仕事をやっているとよくわかる。人格の善し悪しではなく、中小企業の決算書は社長そのもの人格を表しているような気がします。

少し視点を変えて”お金の儲け方でその人の知恵がわかり、そのお金の使い方でその人の人格がわかる”の内容を考えてみると、お金の使い方でお金の儲けが変わる。つまりお金の使い方によってお金の入り方が変わる、という事なのかもしれません。たまたま大儲けをしても結局使い方が不味いと、お金はすぐに”さよーなら”しかも借金まで残してしまう事も多々あったりします。

個人でも中小企業でも、大企業でも、国家であっても、どうお金を儲けるのか?という知恵も本当に必要ですが、特に求められているのは、”金をどう使うのか?”今はそれが本当に求められているような気がしますね。

やこやこ

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