今年もまた伊勢神宮へ正式参拝行ってまいりました。特に今年は20年に一度行われる式年遷宮の年にあたっており、お伊勢さんにとっては特別な年です。まだ、神様が新しいお社へ遷るのは今年秋頃と聞いていますが、フォローの向こう側には新しいのがあちらこちらで見えます。そして印象的なのは、使用されるヒノキのいい匂いが漂っているという事。人間の目で見えない神様を目に見える形に投影する儀式のひとつなのですが、この「式年遷宮」というのはここ最近色々なところで聞くようになりました。

「式年遷宮」というのは、伊勢神宮の内宮と外宮つまり、内宮の天照大御神(アマテラスオオミカミ)と外宮の豊受大神(トヨウケヒメ)を祀る「両正宮」をはじめとして、この2人の神様の両荒魂を祀る「荒祭宮」「多賀宮」、そして2104年には残り12の「別宮」が遷御されるという、今回の総予算は550億円と、とても大規模な神様のお引越しです。

今回は第62回ということで、単純に計算すると1240年前からこの「式年遷宮」を行なっているという事です。記念すべき第1回目は690年で天武天皇が考え、天武天皇の皇后でもあった持統天皇が第1回目を行なったとされています。これは単純に神様のお社が新築されるという事だけではなく、その建築技術の伝承であったり、それらを飾ったりする装飾品や儀式に使用される衣服や御装束や武具・楽器などの神宝も、選ばれた職人や工芸家達が新しく作り直したりすることで、日本の伝統や技術を保存して、次世代へ継承していくという意味が込められています。

またそれ以上に凄いのは、完璧に計算されたエコシステムです。式年遷宮によって残された廃材は捨てられることなく、鳥居は外の古い部分を削り他の神社の鳥居となったり、内宮入口の橋の材料となったり、全国の神社の材等として余すところなく再利用されます。我が国においては、森林を大切に守り、育て、そこから生産された材を無駄なく使い切る知恵を持っていると考えることができます。

平成25年は島根県にある出雲大社も60年ぶりの遷宮の年にあたっており、神様の世界も新築、改修ブーム?です。神様もリフレッシュしパワーアップです。また、伊勢神宮の遷宮は、内宮・外宮ともに、そのお宮の東と西に同じ広さの敷地が並びます。西から東へお引っ越しするのが「米座」、東から西にお引っ越しするのが「金座」と呼ばれており、この2013年の遷宮は東→西ということで「金座」です。「金座」は波乱、激動、物質欲が強い「経済の時代」とも言われており、最近の経済状況を観ていると、非常に期待が持てるかも知れません。ちみに前回の金座の時はバブル景気の時代です。

神様というエネルギー?を人が見える形にする。そういう事により、景気がよくなったり人の願いが叶ったりと、目に見えない物が目に見える物事を支えている。だから、目に見える形で目に見えないものへ影響させるという方法は、かなり面白いですね。今年秋頃には遷宮完了していると思います。是非行きたいです。

伊勢神宮 式年遷宮 http://www.sengu.info/index.html

【0292話】 祝伊勢神宮御垣内参拝、凄い http://farm.to/?p=5203
【0319話】 目に見えるもの見えないもの http://farm.to/?p=7391

やこやこ

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