男性-ビル監査一部門の清岡です。

 

経営分の指標を過去に何度か記載してきましたが、ある一つの指標だけを見ていると、間違った判断をしてしまうことがあります。分析や指標は、関連する指標も合わせて総合的に判断することが必要です。

 

それでは、以下の二つの指標について判断してみましょう!!

 

まずは

自己資本比率

自己資本比率は、企業の借入れた資本と自己調達した資本を比較したもので、財務の安定性を示します。安全基準は30%以上と言われています。

 

20140613-1-1

A社の自己資本比率を見てみましょう。- 図1

【 算 式 】
↓↓↓
自己資本比率=((総資本-他人資本)÷総資産)×100

 

これを当てはめると

((2,000-1,600)÷2,000)×100=20%

 
 

それでは、A社が長期借入金のうち、1,300を現金で返済した場合にはどの様になるでしょうか。
20140613-1-2

長期借入金 1,300 / 現金 1,300

 

この仕訳を入れると、図2のようになります。

 

それでは、同じように自己資本比率を計算してみましょう。

 
((700-300)÷700)×100=57%
 

同じ法人なのに、自己資本比率が変わってしまいました。
ここだけを見ると図2の方が健全な会社にみえますね。

 
 

それでは、ここでもう一つ指標を追加してみましょう。

 

 流 動 比 率

 

流動比率は、企業の安全性を分析する指標で、流動資産と流動負債の金額を比較することで企業の短期的な支払能力を判断できます。一般的に200%以上で資金繰りが楽になります。

 

【 算 式 】
↓↓↓

流動比率=流動資産÷流動負債×100

 

これを当てはめると

図1の場合 1,400÷200×100=700%

図2の場合    100÷200×100=  50%

 

上記では、図1は短期的な資金繰りは十分な会社であると言えます。
逆に、図2は流動比率が100%を切っており、資金繰りが厳しい会社と言えます。

 

そこで、この二つ指標を合わせて判断することにより、違った判断ができます。

 

まずは、図2の会社については、早急に運転資金の準備が必要になってきます。このままでは、近いうちに資金不足になってしまいます。早急に運転資金を借入金等で準備する必要があります。

 

また、図1の会社は十分な資金力はありますが、その資金は借入金により準備されていると見られます。今後この資金が設備投資や新規事業のため有効に使われるのであれば良いのですが、何も予定が無いようであれば余分な現金は借入金の返済に充てる方が良いのではないでしょうか。

 

いかがでしょう?
同じ会社、同じ数値にもかかわらず、「まったく別の会社」になってしまうのです。
しっかりと「本質」を見極めるために、見る方法もしっかり身につけたいですね。

  
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