監査一部門の清岡です。

『黒字倒産』という言葉、皆さんも一度は聞いた事があると思います。
黒字倒産とは、会計の損益計算書上では黒字(利益が出ている状態)なのに、手元に現金がなく倒産してしまう事をいいます。

そもそも、会社が黒字であることと、手元に現金があることはなのです。

「それなら損益計算書を見ていてもダメではないか!!」と思われたでしょうが、まさに

損益計算書だけを見ていてはダメなのです。

同時にキャッシュフロー見なければならないのです。

(キャッシュフローとは、現金の流れを意味し、企業活動によって入ってきた収入から、企業活動によって外部への支出を差し引いて、手元に残る資金の流れのことをいいます。)

一般的に、会社は資金が不足すると倒産してしまいます。
なぜ利益が出ているのに倒産してしまうのでしょうか。

 

例えば・・・

1個100万円の商品を15個、合計1,500万円分を仕入れ、
このうち5個を140万円/個で販売したとします。売上金額は合計で700万円になりますね。

 

損益計算書とキャッシュフロー計算書を
作成してみましょう。ダンボールイラスト15

《 損 益 計 算 書 》 《 キャッシュフロー計算書 》
売  上  高 700 売 上 収 入 700
売 上 原 価 500 支 払 支 出 1,500
利    益 200 キャッシュフロー ▲800

損益計算書は黒字ですが、キャッシュフロー計算書では赤字(支出超過)となりました。仕入代金が準備できなければ、事業の継続はできず倒産となります。

 

また、仕入代金が翌月払い、売上代金の回収が翌々月という場合には、仕入れた商品を全て販売したとしても、同じような事が起こります。

ダンボールイラスト15-15

《 損 益 計 算 書 》 《 キャッシュフロー計算書 》
売  上  高 2,100 売 上 収 入 0
売 上 原 価 1,500 支 払 支 出 1,500
利    益 600 キャッシュフロー ▲1,500

このような場合には、まず支払サイトの引き伸ばしや、早期代金回収の交渉をおこなうか、もしくは金融機関から資金の調達をしなければなりません。

そのほか、販売計画をたてている場合は、商品がどれくらい売れるのかを予測します。
その数字をもとに、適正な保有商品(在庫)の見直しも図らなくてはなりません。

現在、黒字倒産の危機に直面している中小企業は少なくありません。
倒産を防ぐためには、損益計算書だけでは見えないお金の流れをつかむ必要があります。キャッシュフロー計算書を見れば、その資金の流れの悪い所が見えてくるのです。

黒字倒産が起きる仕組みと、キャッシュフロー計算書の重要性はご理解いただけたでしょうか。
キャッシュフロー計算書について、次回以降にもう少し深く触れていきたいと思います。

  
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