監査業務担当の清岡です。
 
会社を経営していく中で気になるのは「費用対効果」だと思います。投資した金額に対してどれくらいの効果が出たか、その際に用いられる指標が「ROI」です。
 
ROIとは「Return on Investment」の略称で、「投資利益率」と呼ばれている指標です。
 
計算方法は簡単です。

ROI = 利益 ÷ 投下資本 × 100

 
使い方の一つとして、広告の効果をマーケティングの観点から測ることができます。
 
「商品販売するために広告費10万円を使った」場合をみてみましょう。
例)広告費10万円を使った結果として、売上50万円で利益20万円がでた。 

20万円(利益)÷10万円(投下資本)×100=200%

 
投下資本の2倍利益が上がり、効果があったことがわかります。
ROIが100%未満なら、投下資本より利益が少ないので、ビジネスとしては失敗したことになります。
 
またROIは、いろいろなプロジェクトや新規店舗の出店の判断材料 など、別の場面にも使用されています。(こちらの方が多いかもしれません)
 
ROI(投資利益率)の計算式で、分母にあたる「投下資本」とは、企業内で保有している資産(現金等)を指します。企業は、この資産をさまざまな事業に投資(投下)して収益を生んでいます。
 
言い換えれば、企業内の資産(現金等)を別の新たな事業に投資する場合に、その効果を測る指標としても使えます。
 
例えば、複数のプロジェクトが提案された場合にも、ROIの計算により判断が可能になります。
ROIの数値が高いプロジェクトほど投資収益率が高く、効果的に利益を生むことができる投資案件となります。
 
また、プロジェクトだけでなく、新店舗の出店の判断材料にも使用されています。例えば、サイゼリヤは新店舗を出店検討する場合、ROIが20%以上でなければ出店しないそうです。この場合の「ROI20%」の意味は、投下した資本を5年で回収することを指しています。店舗単位で明確な基準を設けることで、ブレがなく確実な経営が可能となるのです。
 
ROIは、使い方によっては過去の判断指標にもなり、また新規事業の出店の判断材料にもなりますね。
過去にもいろいろな指標について記載しましたが、それぞれの指標の意味を理解し、見るべき指標を定めましょう。

  
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