監査業務担当の清岡です。

金融機関から融資を受けるときに、気になるのが信用格付けです。金融機関は、金融検査マニュアルをもとに債務者である企業を「正常先、要注意先、破綻懸念先、実質破綻先、破綻先」に区分していました。これが、信用格付けです。
 
この信用格付けは、「定量評価」と「定性評価」から決定していきます。格付けにおいて、この二つの理解も必要となります。
 

・定量評価:決算書の数値に基づく格付け
・定性評価:数値化できないデータを用いて物事を評価すること

定量評価については、決算書の数字のみで点数化されてしまうのです。
 
しかし、現在は金融評価マニュアルが廃止されて、「事業性評価融資」へ移ってきています。事業性評価融資とは、財務状況や担保・保証の有無だけによって判断するのではなく、事業内容や成長可能性も評価して行う融資のことです。ここでいう「事業性」とは、事業としての有望さや成長可能性です。
 
ただし、いきなり過去の評価方法が変わるわけではありません。「財務内容は最悪だけれど、成長性が高いから融資」とは考えにくく、従来通り財務内容も重要視されます。これからは、従来の決算書重視の評価方法に、事業性評価も加味された、新しい評価方法で格付けされていくと思われます。
 
言い換えれば、点数化される項目を改善すれば、信用格付け(評価区分)を上げる事が可能になります。よって融資に関しては、この項目に着目して経営をおこなう事も大事になります。
 
各金融機関により変わってくる部分もありますが、参考までに定量評価の項目を下記に記載します。
 
定量評価項目

【安全性】

・自己資本比率    自己資本÷総資本
・ギアリング比率   有利子負債÷自己資本
・固定長期適合比率  固定資産÷(自己資本+固定負債)
・流動比率      流動資産÷流動負債

 
【収益性】

・売上高経常利益率  経常利益÷売上高
・総資本経常利益率  経常利益÷総資本
・当期利益推移

 
【成長性】

・経常利益増加率   当期経常利益÷前期経常利益
・自己資本額     純資産の合計
・売上高       当期の売上高

 
【債務返済能力】

・債務償還年数    (有利子負債-運転資金)÷キャッシュフロー
・インタレストカバレッジレシオ  (営業利益+受取利息・配当)÷支払利息割引料
・キャッシュフロー額 営業利益+減価償却費

  
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