オペレーション部門の須藤です。
今回は、ゼロから始める「これからお金を増やすには?」。
 
例えば今が貯蓄ゼロとして、毎月3万円ずつ貯金をしても1年間で36万円。10年間で360万円、20年間でも720万円。それに対する利息は現在の低金利時代ではほぼゼロに等しい。老後2,000万円を意識すると貯めるのに55年半かかる計算で、どうやらその前に寿命が来てしまう・・・。なんだかゾッとしますね。
 
ならば、3万円のうち1万円を貯金でなく投資に振り分けてみるとどうでしょう。
金融庁や証券会社等のサイトに掲載されているシミュレーションでは、「積立金額」「利回り」「積立期間」を自分で入力するようになっています。いや、その「利回り」が分からないから困ってるんです。適当な数値を入れても意味がない・・・と思ってしまう私。
 
古い記事で恐縮ですが、5月21日の日経新聞に、1970年2月から2022年3月までの任意の20年間で世界株(日本だけでなく先進国の株も含む)を運用した場合の利回りが載っていました。それによると、一番成績が良かったのは78年8月から98年7月までの年率13.4%。逆に最も悪かったのは、89年2月から09年1月までの年率2.8%。直前のリーマンショックでの大暴落の影響がモロに出ています。全期間の平均は年率7.3%ですが、なんだかんだで4~4.5%くらいで計算するのが良さそうでした。
 
予定利回りが出たので、先程のサイトで「1万円を4.5%で20年間」とシミュレーション。すると1,511,981円との結果がでました。金利がほぼゼロの貯金だと10年間で120万円。それより311,981円多く、月々に直すと2年7か月分になります。20年間でシミュレーションしなおすと、貯金だと240万円、投資だと3,881,244円にもなりました。その差は1,481,244円で12年以上。もちろん未来のことは分からないので、これより多くなることも少なくなることもありますが、それでも元本割れしない貯金と組み合わせると、随分余裕が出てきそうです。
 
今後リーマンショック級の暴落がないとも限りませんが、投資期間が長くなると成績は安定してくるので、金利が上がりそうにない今の日本では月々の貯蓄額の中から一部を投資に回すのも「あり」かもしれません。
次回はNISAについて見ていきます。

  
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