監査業務担当の清岡です。

1 流動資産と固定資産の違いは何でしょうか?

2 また、流動資産の中でも当座資産とは何でしょうか?

3 負債の部の流動負債、固定負債の違いは?

 

即答が出来る方は、この先は読まなくて結構です。

充分に会計の基礎知識がある方です。

 

では、早速みていきましょう。

1 流動資産と固定資産の違い

『短期的に現金化ができるもの』であり、1年以内に現金化が出来る資産をいいます。
反対に、短期間(1年以内)に現金化が難しい資産が固定資産となります。

例)流動資産(現金・預金、受取手形、売掛金、棚卸資産)

 

2 当座資産

流動資産の中でも特に現金化がしやすい資産となります。

例)現金・預金、受取手形、売掛金などが該当します。

(流動資産のうち、棚卸資産を除くものと考えてもらって結構です)

補足 : 流動資産の中には、上記のほかに『その他の流動資産』として、前払費用、貸倒引当金があります。

 

3 負債と固定負債の違い

流動資産と固定資産の違いと同じ考えになります。

1年以内に支払い義務が発生するのか、しないのかで区分します。

 

それぞれの内容のとおりに、適正に区分(流動、固定)が必要となります。

適正に区分されていないと、経営分析の指標に影響がでます。

 

そのなかでも、負債の部の借入金についてもう少し記載します。

 

借入金には、一般的に金融機関より長期的(返済期間が長期)な借入金があります。

この借入金は、通常は負債の部の固定負債に長期借入金として計上されます。

 

しかし、での区分で考えると、決算日から一年以内に返済をしなければならない借入金については、固定負債では無くて、流動負債への計上が正しいことになります。

 

よって、1年基準に基づき、長期借入金は流動と固定に区分が必要となります。

 

この区分が必要な理由の一つに、いくつかの指標(流動比率、当座比率等)が関連してきます。(正しい経営分析をおこなうためには、正しい区分が必要なのです)

 

今回は指標の詳しい内容には触れませんが算式を記載します。

流動比率(%) = 流動資産 / 流動負債 × 100

※ 理想は200%程度

当座比率(%) = 当座資産 / 流動負債 × 100

※ 目安は100%超

補足 : 資産の部には、『その他に繰延資産』がありますが、こちらは過去に支出した費用の中で、その効果(影響)が来期以降にも影響が及ぶものであり、現金化の観点からみると短期でも長期でも現金化は出来ないものです。

 

また、流動、固定の違いには、正常営業循環基準もありますが、今回は割愛しています。

 

 

  
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