30年ほど前の平成7年7月7日、何か特別な日。この日を迎えるにあたり普段とは違う日を過ごそうと、友人何名かで神社へお参りに行くことに。色々と検討した結果、前日に和歌山の熊野大社へお詣りし、その近くで宿をとり、「せっかくなので、7日は中々行けない熊野三社の奥の院にあたる玉置神社へ行こう」ということになり、7日午前1時ごろに宿を出発しました。
 
7日は少し雨交じりで、玉置山を上がるにつれてかなりの濃霧。今と違って看板もあまりなく、濃霧の中を車三台で手探りで道を進むのですが、車のナビには出ているのに、行けども行けども近づいたり離れたりで辿りつきません。それがある瞬間、霧の一部がふと消え、そこに分かれ道が見えて「あ!ここだ!」と分岐を曲がり、数分上ると下界の雲を突き抜け、一気に神社の駐車場へ到着。
 
時計を見るとジャスト午前2時。車に乗っているメンバーが声を揃えて「来て良いよ(^-^)と許可が出たんじゃないかな(^^;)」と、何か試験に合格したような感動を覚えています。駐車場に車を停めて降りると、駐車場から見える下界は雲海で覆われ、「ここは黄泉の世界か!」駐車場ギリギリまで雲で覆われており、よく神様の絵に出てくる “雲の上の山から見る世界” が何とも凄い!全員がその風景にまずやられました。そのうち一人が「げげげ!!空を見ろ!!」。天空を見上げると、もう見たことのない「ミルキーウェイ」。図鑑に出てくるような天の川と凄い数の星。それに圧倒されてまたまた全員が天空に釘付け状態。
 
どれぐらい呆然と見ていたのか、そこから鳥居をくぐり、真っ暗な参道をおっさん6名が歩く順番を争いながら、前の人の腰あたりをつかんで数珠つなぎで山道を歩いていきます。すると、後ろの方から何やら足音が。それも数名の足音。「こんな時間に?」全員、凍り付いて「追い越してもらおう!」と少し広くなった場所で見ていると、白装束の10名ほどの人が、白い箱のようなものを背負って、二列で凄いスピードで追い越して行きます。「ななな!何!今の?足あったよな!」境内へ辿りつき、その方々を見てホッと安心。女性の修験道の方々でした。
 
他にも数々のエピソードがあり、また、この雲海と天空が忘れられず、「玉置神社夜中参拝」は私の神社巡りの中で欠かせない行事になりました。それで今年も7月7日の七夕に出発し、早朝 日の出前の時間を目指して宿を出発し参拝することに。最近は道もかなり整備されており、スムーズに行けるようになっています。帰りはいつものように「十津川温泉」で朝風呂に入り、今回は高野山へ少しお参りし、大神神社で素麺を購入して帰るというルートで無事お詣り完了です。
 
やはり神社は良いですね。昔から色々な神社を巡りお詣りさせていただきますが、パワースポットと言われる神社は、ある瞬間「あら!空気が変わった!(^^)」っていう空間入口に遭遇したり、入り込むと何とも気持ちが溶けていくような場所であったり、何も感じない場所であったり。
 
 結局すべてのことはその結果を想像し、それに向かって準備をするか、無意識に色々な準備をしてしまう。その結果の良し悪しは、「神のみぞ知る」な世界かな?なんて考えるので、定期的に色々な物事に対して感謝とお礼を言いに、その目的の神社を探してはお詣りに行くのが私の恒例行事です。
 
今年は辰年ということもあって、龍神系の神社を転々とお参りしています。まぁしかし、日本にはこんなに神社があるのか!という数に、感動しますね。すべての神社にお詣りするのは困難かもしれませんが、やはり気持ちのいい神社には定期的にお詣りに行きたいですね。何せ気持ちが整う感じが素晴らしいです。困っても困らなくても「神頼み」お勧めです。
 
やこやこ

玉置神社 https://tamakijinja.or.jp/

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