よろしくお願いします。

はい。傷病手当金は、病気やケガの為に会社を休み、会社から十分な給与が受けられない場合に支給されます。休業中の生活を保障する為に設けられた制度です。
 
似たような制度で労災保険の休業補償給付がありますが、労災は仕事が原因でケガや病気した場合に支給されます。

そうです。業務に関係のない病気やケガですので範囲としてはかなり広いです。会社からは傷病手当金関係のいろいろな相談があります。

 
スキーで骨折して入院した・妊娠中の女性従業員が産前休業前に切迫早産で入院した・メンタルヘルスの問題で休職したケース等いろいろあります。最近ではインフルエンザ・コロナ感染関係の相談も多いです。

はい。傷病手当金は次の要件を全て満たした場合に支給されます。

そうです。仕事を休んだ日から連続して３日間(待機)の後、４日間以降の仕事が就けなかったに日に対して支給されます。３日間の待機には、有給休暇、土日等の公休日も含まれるため、給与の支払いがあったかどうかは関係ありません。
３日間の待機後の４日目から傷病手当金が支給されますが、生活保障を行う制度のため、給与が支払われている間は支給されません。

はい。支給期間ですが、支給開始日から通算して１年６か月までになります。

そうです。復職期間は１年６か月に含まれませんので、正味の期間として１年６か月が保証されます。金額は標準報酬日額の２/３相当額となります。ザックリですが給与の２／３が傷病手当金として支給されます。

そうです。社会保険料は各人の給与月額を区切りの良い幅で区分した標準報酬月額により決定されます。例えば、標準報酬月額300,000円(給与額290,000円以上310,000円未満)の場合、傷病手当金の日額は下記のとおりです。

細かい話になりますが、計算基礎となる標準報酬月額は、傷病手当金が最初に支給された日以前の12か月の標準報酬月額を平均した金額となります。支給日時点での標準報酬月額ではありません。

私も傷病手当金は大事な制度だと思います。ただ、傷病手当金では収入のマイナス全額を補填できません。長期療養になると確実に生活費が不足することになりますので、保険等でカバーできる対策をする必要があるかと思います。

ありがとうございました。