ある一冊の本を事務所のスタッフに紹介されました。その本は、ずばり「脱税のすすめ」ーバレると後ろに手が回る、という題名で、著者が元国税調査官の方。ぎょ~!!ストレートな題名!!しかし、ちょっと中身見てみたい感じですね。そこで、”ほんじゃ、貸してちょんまげ”。”読み終わったら、また返して下さい。次の人が読みたいと待ってますから。”さすが、興味ある人多い。

 出張の新幹線の中で、早速開いて驚きです。”はじめに”のお題が、”税金はなるべく、はらわないほうが善である”から始まります。何と大胆な~!!こんなタブー言葉をぬけぬけと書くなんて・・・!と思いながら中身に入っていきました。すると、

 本文から
 “いったい、税金は本当は払った方がいいのか?払わないほうがいいのか?税金に関わる仕事をしてきた身から言わせてもらうと、税金は払わないほうがいい。なぜかというと、税金は必ず無駄遣いされるものだからである。
 無駄遣いがどうして起こるかというと、答えは簡単である。
 使う側にとって税金は「他人の金」だからである。他人の金を大事に使えるほど人間は高尚な生物ではないのだ。”

 なるほど!最近、殆ど毎日のように新聞記事でまたテレビのニュースで、出ない日がないぐらい公務員の凄い仕組みが報道されています。それをみると呆れて物が言えませんね。ある某区役所何ぞは、残業もしていないのにも関わらず、残業手当が出たり、役所の制服といってスーツも無償支給。これはポケットに役所の名前が刺繍してあるからとの言い訳。しかしポケットの中にすっとその部分を隠すと、通常のスーツ。他にも数え上げたらきりがないぐらい、毎日のように話題豊富です。トホホですね。

 こういった話題に上がる所は、もう気が遠くなるような借金で、破綻寸前といった状況のところもあるようです。全くやっていること見ていると、当然ですね。あるテレビ番組のコメンテーターが言っておりましたが、”この国は公務員というシロアリに骨の髄まで食い尽くされている”。そうですね、自分たちだけが元気にすくすく気持ちよく過ごしていけるような仕組みを、自分たちで作り、その糧は毎日四苦八苦しながら一円でも何とか多く稼いで、社会に貢献しようという企業から搾り取っていく。

 公務員さんの中にも色々な考え方があるのでしょうが、今、日本が置かれている経済状況を本当に理解しながら、毎日の仕事を行っているのかどうか、非常に疑問ですね。

 私も税理士という仕事柄、脱税をすすめるわけにはいきません。しかし企業の方々が一生懸命汗水出しながら、そしてリスクも背負いながら稼いできた利益の中から支払う税金を計算するという仕事柄、それを管理する者たちが、自分たちの待遇をより良くするために使うのが、当たり前になっていたり、何億とかかった無意味な建物等を何の知恵もなく、簡単に損切り売却するといった事は、本当にむなしくなってしまいます。

 しかもよく見ると、個人犯罪的なものもあるようですが、国であったり地方公共団体であったりが組織ぐるみで行っている組織犯罪的なものも数多くあるようです。最近やっとの事で、国税局が闇退職金問題等で税務調査が入っているようですが、実際どうなんでしょうかね?これらの問題を誰がまたどの組織が取り調べて、是正していくのでしょうか?とても大きな疑問で一杯です。増税も必要かも知れませんが、そのへん徹底的な国税局の査察レベルで全国の、都道府県市区町村そして国の関連団体を徹底的に洗いなおす事、おすすめしたいもんです。

                 やこやこ

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