今年ももう2月の半ばになり確定申告の時期がやってまいりました。個人の確定申告というのは、名前の通りあくまでも個人が一年間に稼いだ所得を申告し、それに対する納税額を計算し税務署へ申告するという手続きです。同時に個人の消費税の申告も行います。サラリーマンの方がお給料だけをもらっていると言うのは、同じ個人が稼いだ所得なんですが、給料以外に稼いだ所得があるとか、医療費がかかってしまって、前払いした税金を返してもらうという以外は、他にも色々と確定申告をする必要が出てくる条件の方もおられるのですが、通常は確定申告の必要はありません。

 まあしかし、事業所得から始まり年金所得とか、不動産の譲渡で発生した譲渡所得等々、とにかく多義に亘ります。とにかくルールが多い。よくもまあここまで細かく取り決めをしたもんだと、感心してしまいます。それがまた、毎年変わります。そういう事があるので、税理士という仕事が成り立つのでしょうが、とにかく毎年これでもか~!と言うぐらい税法改正の嵐です。

 政治的な見せ方と言うのもあるのでしょうが、大っぴらに税率をグングン上げるという事は、イメージが悪いのかそういう単純な増税はせず、得た利益と逆の損が合算できないとか、今まで出来た控除が出来なくなるというような、結局払う税金が多くなってしまうやり方で改正がどんどん行われていきます。

 何が公平なのかとか、強者が弱者を助けるとか、景気が悪くなってきたとか、良くなってきたとか、政治的な見せ方?そういった色々な要因により、その時の改正が行われるのでしょう。今年も、平成18年度所得税関連の改正一覧を見ておりました。まあ凄いですね。それに、今年というよりこれから来年、またその次の年にまで繋がる、改正内容は、とてもパワフル?ですね。

 イメージ的には、減税が先行する税法改正は、景気も低迷している時期に行われる事が多いためか、払う税金がこれだけに減りましたと言っても、何かそれだけ?と言う感じなんですが、これから始まる大増税の改正は、払う税金がこれだけ多くなってしまう!!!という感じです。しかも、今年の申告では税額もこれぐらいですみますが、来年以降は・・・。という改正が多い分、税額ダメージは多いのかもしれません。

 ある社長が「税金を払うことが一番の社会貢献ですね」と言っておられたんですが、毎日新聞を賑わしている官の不正であるとか、政策の大失敗により背負ってしまった国の借金を返済するためとかで、大増税に向かうと言うことを考えると、果たして税金を払うことが社会貢献になるのか?という?が頭の中にちらつきます。

 この時期、個人所得の申告が多い会計事務所はお祭り騒ぎです。適正な申告額を短時間に大量に処理をする。一心不乱にコンピュータにデータを入力し、プリンターはもうすぐ火を噴くんじゃないかと言うぐらい、朝から晩まで紙を出力し続けます。色々な想いが頭を過ぎるのですが、とにかく住み良い社会になる事を希望しながら、3月15日の申告締め切りまで全力疾走したいと思います。

 お近くにお越しの際は、よろしければ差し入れお願いします。(^_^;

             やこやこ

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