縄文杉の見えるテラスで写真を撮ったりした後、今日歩いてきたところを一気に戻ります。今度は下りですが、とにかくトロッコ道までは道が急な下り坂なんで、落ちないように細心の注意をしながら降りていき、何とかトロッコ道までたどり着いたところから、また淡々と3時間程の歩行になります。途中案内人の方が、はるか彼方にある山を指差して、”あの山の裾野の辺ですから、頑張って行きましょう!”と言われた山を見たときには、少し目が・になりましがどうにか下山する事ができました。

 今回は前日に「屋久杉自然館」という所に行き、屋久島の歴史等を一通り説明を受けたりしていたので、登山の要所要所の事も良くわかりました。それによると、江戸時代に屋久島は島津藩の管轄で、米の収量が非常に少ないため年貢は杉の板で納めることで、その時代に形の真直ぐな杉が年貢として切られたということです。その為屋久杉全体の70%が切られてしまい、残っているのが縄文杉のように真直ぐではない杉が残っていると言うことなんですね。

 6000年前から作られてきた自然がほんの数年で70%がなくなってしまう。とても怖いことですね。たまたま屋久島は世界遺産という場所に指定され、現状の自然をありのまま残していこうという風潮はあるようですが、自然は屋久島にあるだけではなく日本中にあって、人が合理化や快適性を求めるが為に、各地で日々破壊活動を行っているという現実をみるととても怖いものがありますね。しかも私もそうですが、便利さ快適さに慣れきって当たり前のようになっているのも、とても怖いことに気がつきます。

 屋久島には最近に都会でバリバリ仕事をされていた方が、その生活にサヨナラして移住され、陶芸家になったり漁師になったりされている方が多数おられるようです。屋久島に移り住まれたという本当の理由は、何人もの移住者の方と話したわけではありませんが、しかし移住先を屋久島にするというだけで、その理由の一つに自然が豊富にあり、より人間らしい?生活ができそうと思い、移住されたんじゃないかと思います。ますます便利で快適な生活が可能な世の中になってきている反面、人間は自然から与えられるエネルギーを受けることが絶対に必要ないんじゃないかと思います。それを破壊すると言う事は、自滅行為??

 今回の旅行はその自然が与えてくれるエネルギーをいっぱい吸い込んで帰ることができました。あれだけハードな山登りにもかかわらず、筋肉痛もそこそこ(まだ筋肉痛が出ていないという噂も)で、不思議なくらい元気。我々の汚れたエネルギーと交換してきたのかもしれませんね。(これこそ自然破壊か!!)前回は12年前に縄文杉まで登り、今年もまた同じで2回目。また12年ぐらいしてもう一度登りたいですね。

 ぜひ一度は屋久島に行ってみて下さい。ちょっと人生観が変わるかもしれません。自分の普段の生活状況で何気なしにある不必要な必要性と不合理な合理性?とかがわかるかもしれません。

 長々と引っ張りましたが、今回の屋久島リポートこれにて終了。m(_ _)m 

屋久島の情報が色々載っているページ
http://www.realwave-corp.com/index2.htm

             やこやこ

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